昨年の全国高校相撲選抜大会優勝のカジムラト 母国・カザフスタンでレスリング転向へ

[ 2023年4月12日 17:59 ]

目黒日大高の校舎に掲げられた、カジムラトの全国高校相撲選抜大会優勝を祝した垂れ幕
Photo By スポニチ

 昨年の全国高校相撲選抜大会個人戦で優勝した目黒日大高のファンベク・カジムラト(19)が、相撲を辞めてレスリングに転向したことが分かった。目黒日大高の先輩で同じカザフスタン出身の幕内・金峰山(25=木瀬部屋)の化粧まわし贈呈式が行われた12日、学校関係者が明かした。

 カジムラトは20年に創部された目黒日大高相撲部の1期生として、同年10月に来日。初めての全国大会出場となった22年3月の全国高校選抜大会でいきなり個人戦無差別級を制した。1メートル88、110キロ(当時)の筋肉質な体つきで力強い四つ相撲と強靱な足腰が武器。相撲を始めてわずか1年半で日本一に輝き、今後の活躍に大きな期待が寄せられたが、その後は肩のケガの影響で全国大会に出場することはできなかった。

 この春、同校を卒業した後に帰国。今後はカザフスタンでレスリングに取り組み、オリンピック出場を目指すという。来日前には柔道と総合格闘技の経験があり、相撲も含めた競技の経験を生かして母国で新たな道に挑戦していく。

続きを表示

2023年4月12日のニュース