熱海富士が白星先行の5勝目「同郷の先輩として凄くかっこいい」幕内単独首位の翠富士に憧れの眼差し

大相撲春場所9日目 （ 2023年3月20日    エディオンアリーナ大阪 ）

＜大相撲春場所9日目＞豪ノ山（左）を寄り切りで下した熱海富士（撮影・成瀬　徹）
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　元幕内の十両・熱海富士（20＝伊勢ケ浜部屋）が豪ノ山（24＝武隈部屋）を破って5勝4敗で白星先行とした。

　立ち合いから右ハズで押し込まれたが、右を差して残すと左上手も引いて万全の体勢に。そこから寄っておいての左上手投げと連続で攻めを仕掛けたが決めきれず。動きが止まってから右下手も引いて吊り気味に引き付けて寄り切った。我慢してつかんだ白星で後半戦のスタートを切り「勝ててめっちゃうれしいです」と笑顔。押し相撲の相手に対し「得意の形になったのでよかった」と右四つでの強さを示した。

　部屋の兄弟子で静岡・飛龍高の6年先輩でもある翠富士（26）が幕内で9戦全勝と単独首位をひた走る。「静岡県（出身）の優勝者はまだいないので、やっぱりかっこいいですね。部屋の先輩としても高校とか同郷の先輩としても凄くかっこいいです」。先輩の活躍に刺激を受けた20歳は、憧れの眼差しを向けて思いを熱く語った。