朝乃山 勝ち越して夏場所での再入幕確実 2年ぶり、中入り後の取組へ「来場所の番付発表で感じること」

[ 2023年3月20日 16:54 ]

大相撲春場所9日目 ( 2023年3月20日    エディオンアリーナ大阪 )

<大相撲春場所9日目>左からの上手投げで狼雅(左)を下し1敗を守った朝乃山(撮影・長嶋 久樹)
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 元大関で東十両筆頭の朝乃山(29=高砂部屋)が東十両5枚目・狼雅(24=二子山部屋)を上手投げで退け、1敗を守って勝ち越した。夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)での幕内復帰を確実にした。

 立ち合いすぐ、相手に左上手を引かれたが朝乃山も得意の右差し、左上手も取った。そしてすぐさまの上手投げ。「先場所も対戦して、先に上手を取られて長い相撲になった。今場所は先に上手を取って攻めていくつもりだった」。初場所の教訓を生かす、元大関らしい取り口で節目の勝利を得た。十両の優勝争いは逸ノ城(29=湊部屋)、落合(19=宮城野部屋)と1敗で並んでいる。

 東十両筆頭で勝ち越したことで再入幕を確実とした。幕内力士として番付が載るのは一昨年九州場所以来。そして幕内で相撲を取るのは一昨年夏場所以来2年ぶり。新型コロナウイルスのガイドライン違反でその12日目から途中休場した。翌名古屋場所からは1年間の出場停止処分に入り、三段目まで番付を落とした。

 「まだ場所は終わってませんから。幕内復帰は、来場所の番付発表で感じること」。当時は白鵬(現宮城野親方)が一人横綱で、朝乃山自身や照ノ富士ら4大関態勢だった。今場所横綱、大関が消えた土俵に、実力者が帰ってくる。

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