朝乃山　千代丸を突き出して5勝目　十両で全勝逸ノ城との1差守る　合口良くない相手にも「過去のこと」

大相撲春場所6日目 （ 2023年3月17日    エディオンアリーナ大阪 ）

＜大相撲春場所6日目＞千代丸（右）を突き出しで破る朝乃山（撮影・北條　貴史）
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　元大関で東十両筆頭の朝乃山（29＝高砂部屋）が東十両4枚目の千代丸（31＝九重部屋）を突き出し、5勝目を挙げた。立ち合い、もろ手突きできた相手を下から跳ね上げた。押し込んだ土俵際では腰を落として相手の胸を突き出す完勝だった。

　「（千代丸が）もろ手か胸で当たって突いてくると思った。しっかり当たって、と考えた」

　想定通りの落ち着いた取り口に、取組を振り返る言葉にも充実感がにじむ。幕内経験も豊富な千代丸との対戦は意外にも「4、5年ぶり。合口もよくなかった。でも過去のことは過去のこと。目の前の一番に集中して取れた」と手応えを示した。十両の優勝争いは、初日からの連勝を6へ伸ばした逸ノ城を1差で追っている。