幕内最小兵・翠富士 軽快5連勝!25キロ差佐田の海戦 前出て寄り切る「今のところはいい感じ」

[ 2023年3月17日 04:41 ]

大相撲春場所5日目 ( 2023年3月16日    エディオンアリーナ大阪 )

寄り切りで佐田の海に勝利した翠富士(左) (撮影・後藤 大輝) 
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 平幕の翠富士が佐田の海を寄り切って、自己最高の初日から5連勝とした。1メートル71、117キロと幕内最小兵で肩透かしを得意とする技巧派だが5勝中4勝は寄り切り2勝、押し出し2勝。力強さが出てきた。三役以上でただ一人5連勝の小結・大栄翔を含め、全勝は高安、錦富士の計4人となった。横綱昇進を目指す大関・貴景勝は竜電を押し出し、連敗を免れた。

 幕内最小兵の翠富士が、胸を合わせて寄り切った。相手は142キロで25キロ重い佐田の海。立ち合いこそ右を差し負けたがおっつけて出て、ベテランの腰をあっさり浮かせた。「今のところはいい感じ。錦富士も勝ってて負けられないというのはあります」ともに近大を中退しそろって伊勢ケ浜部屋へ入門。初土俵も同じ16年秋という同い年の錦富士も5連勝。結果でも内容でも対抗意識は強く白星には安堵(あんど)の笑顔を見せた。

 肩透かしが代名詞だが、2日目の阿武咲戦でのはたき込み以外、前に出て勝ち名乗りを受けている。「体が小さい割に前へ攻め勝つのは評価できる」。審判長の浅香山親方(元大関・魁皇)は真っ向勝負を称え、「あとはスタミナが心配」と課題も指摘した。

 「第2の地元くらいの気持ちがある」という大阪での15日間。1年余りの大学生活を過ごした地は、初日から満員御礼が続く。兄弟子の横綱・照ノ富士が不在の「荒れる春場所」。主役を担う予感がする。

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2023年3月17日のニュース