SHIGEKIX、ハード日程も銅メダル 「ベスト尽くせた。いい経験」状態悪くても表彰台は死守

[ 2023年2月26日 04:11 ]

ブレイクダンス ゴールド・ワールド・シリーズ最終日 ( 2023年2月25日    北九州市・西日本総合展示場 )

男子3位決定戦で演技するSHIGEKIX
Photo By 共同

 24年パリ五輪切符を争う「予選シリーズ」出場に向けたランキングポイント獲得大会の決勝トーナメントが行われ、男子は前週の全日本選手権を制した半井重幸(20=ダンサー名SHIGEKIX)が銅メダルを獲得した。菱川一心(17=ISSIN)は準々決勝で敗退。女子は昨年の世界選手権金メダルの湯浅亜実(24=AMI)が銀メダルで、全日本選手権覇者の福島あゆみ(39=AYUMI)は準々決勝で敗れた。

 前例のないハード日程の中、SHIGEKIXが表彰台を死守した。優勝したカザフスタン選手に準決勝で敗れたが、3位決定戦で昨年世界選手権4位のウクライナ選手に3―0(5―4、8―1、6―3)で快勝。ベストにほど遠い状態でメダルを手にし「フィジカル的にいい状態ではない中でベストは尽くせた。いい経験ができた」とうなずいた。

 前週の全日本選手権は2日間で計14回踊り、今大会2日で16回のダンス(1回の踊りは40~60秒程度)を披露した。24年パリ五輪の新競技採用が決まり、環境は激変。中4日の準備期間も取材が殺到して調整不足に陥ったが、パリ五輪金メダル候補として最低限の結果を出した。

 昨年世界選手権覇者のカナダ選手が前日のリーグ戦で姿を消すなど、国際大会優勝経験者10人が決勝トーナメントに残れなかった。五輪種目となり、ダンサーのアスリート化が加速。レベルは上がっているが、SHIGEKIXは「僕らしく踊ることが一番。結果はその先にある」と強調した。

続きを表示

この記事のフォト

2023年2月26日のニュース