2試合連続先発の八村が19得点 延長でニックスを撃破 ジェームズは新記録まであと88点

[ 2023年2月1日 12:38 ]

ジェームズと勝利を喜びあうレイカーズの八村(AP)
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 レイカーズで4戦目を迎えた八村塁(24)は1月31日、ニューヨークで行われたニックス戦に前日のネッツ戦に続いて先発出場。ネッツ戦を欠場したレブロン・ジェームズ(38)も復帰し、八村は初めてジェームズとともに先発メンバーに名を連ねた。ジェームズと同じくネッツ戦を欠場していたアンソニー・デービス(29)も復帰3戦目で先発出場。八村が加わったレイカーズは新たなローテーションでニックス戦に臨んだ。

 試合は延長の末にレイカーズが129―123(前半52―53、延長15ー9)でニックスを振り切って3試合ぶりの白星で24勝28敗。八村はウィザーズ時代を含めて今季最長の40分の出場でフィールドゴール(FG)を12本中8本(うち3点シュートは4本中2本)、フリースロー(FT)を2本中1本成功させて19得点と9リバウンドを記録。レイカーズ移籍後はどちらも最多で、121―118で迎えた延長(5分)の残り1分44秒には、この日37得点を挙げたニックスのジェイレン・ブランソン(26)のフローターを阻止。当初はゴールテンディングをコールされたが、ビデオ判定で覆ってチームにとって貴重なブロックショットをマークした。

 八村は第1Qで3本のFGを決めてるなどで得点。第2Qの4分17秒には右サイドからこの日初めての3点シュート、その1分17秒後には正面やや右からプルアップでジャンプシュートを決めたが、この時点ですでにジェームズからのアシストは4つを数えていた。第4Qに入っても八村はジェームズのパスを受けて速攻からダンクを成功。ジェームズはこの日28得点、10リバウンド、11アシストで今季初のトリプルダブルを達成したが(通算106回目)、11アシストのうち5つが八村をターゲットにしたものだった。

 ジェームズが2003年のNBAデビュー以降、1407試合で積み重ねてきた得点はこれで3万299となり、カリーム・アブドゥルジャバー(元バックス&レイカーズ)が保持している歴代最多得点記録(3万8387)まであと「88」。ついにその差は3ケタから2ケタとなった。

 またジェームズの通算アシスト数は1万338となり、マーク・ジャクソン(ニックスほか=1万334)とスティーブ・ナッシュ(サンズほか=1万335)の2人を抜いて歴代6位から4位に浮上した。

 12月16日のナゲッツ戦以来の先発となったデービスは27得点と9リバウンドを稼ぎ、ベンチから出たラッセル・ウエストブルック(34)も17得点と8アシストを記録。チーム全体でFTを31本中9本を外しながらもレイカーズは接戦を制した。

 ジェームズがニックスの本拠地マジソンスクエアガーデンでプレーするのは3年ぶりで通算21勝8敗。レイカーズの今季の延長戦での成績は2勝4敗となった。

 東地区全体7位のニックスは連敗で27勝25敗。第4Q残り6分で7点差をつけられながら、残り24秒にブランソンが同点のシュートを決めてレイカーズを延長に引きずり込んだが最後は競り負けた。

 ニックスはウォリアーズ、セルティクスとともにNBAがBAAとして発足した1946年から現存している3チームの1つ。リーグ発足3年目から加入したレイカーズにとってはレギュラーシーズンでこれが296回目の対戦となったが、ニックスに対しては通算172勝124敗となった。

 <八村の全オフェンス>
 ▼第1Q(出場8分57秒=7得点)
(1)1分45秒・右サイドでプルアップからジャンプシュート=○(アシスト・ジェームズ)
(2)2分13秒・左サイドから3点シュート=×
(3)2分51秒・速攻から左サイドを疾走してゴール下=○(アシスト・ジェームズ)
*5分59秒・フリースロー2本=×○
(4)7分26秒・速攻からウエストブルックのロングパスを受けて両手でダンク=○(アシスト・ウエストブルック)
 ▼第2Q(出場8分48秒=5得点)
(5)4分17秒・右サイドから3点シュート=○(アシスト・ジェームズ)
(6)5分34秒・正面やや右でプルアップからジャンプシュート=○(アシスト・ジェームズ)
 ▼第3Q(出場8分51秒=5得点)
(7)12秒・右サイドから3点シュート=×
(8)44秒・右ローポストからのパワープレーでゴール下。シムズにブロックされる=×
(9)55秒・左コーナーから3点シュート=○(アシスト・シュルーダー)
(10)4分25秒・右サイドからカットしてゴール下=○(アシスト・シュルーダー)
 ▼第4Q(出場8分49秒=2得点)
(11)4分40秒・速攻から右手でダンク=○(アシスト・ジェームズ)
(12)7分46秒・オフェンスリバウンドをキープしたがゴール下でブランソンにボールをはたかれる=×
 ▼延長(出場5分=シュート機会なし)

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