「雷部屋」62年ぶりに再興 元小結・垣添の雷親方「自分の経験を教えられれば」部屋継承し決意新た

[ 2023年2月1日 14:51 ]

部屋を継承した元小結・垣添の雷親方(左端)と所属力士ら(前列左から)大元、鷹司、龍司、(後列左から)獅司、西太司、雷道(撮影・前川 晋作)
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 大相撲の雷親方(元小結・垣添)が1日付で入間川親方(元関脇・栃司)から部屋を継承し「雷部屋」を興した。

 雷親方はこの日、さいたま市中央区の同部屋で「雷部屋」と書かれた新しい看板を掛け替え「緊張感でいっぱい。より一層良い部屋にしたいと思っています」と心境を語った。「雷部屋」は1961年(昭36)以来62年ぶりの再興。古くは明治時代から存在していた部屋の名称でもあり「(気が)引き締まるというか不安になるというか、同時に頑張らないといけないと思いました」と、その歴史と伝統の重みを感じていた。

 4月で65歳の定年を迎える入間川親方から部屋を受け継ぎ「自分に替わってからダメになったと言われないように、今まで以上に頑張っていかないといけない」と気を引き締めた。現在、同部屋には7人の力士が在籍。ウクライナ出身で部屋頭の獅司(26)や、立命館大出身で幕下経験豊富な大元(30)、相撲を始めて1年未満ながら序二段で初場所6勝を挙げた雷道(17)らが関取昇進を目指して日々稽古に励んでいる。雷親方は「なんとか上がれればいいなと、花咲かせたいという思いで指導していきたい」と、師匠としての意気込みを語った。

 現役引退から11年、いずれは部屋を持ちたいという憧れはあったというが「実際になってみると、日付が変わった途端に不安だらけになった。不思議ですね」と苦笑い。「自分なりにいろいろ経験してきたので、持っている思いや体に染みついているものを教えられれば」。元学生横綱で幕下15枚目格付け出し資格の適用第1号としてデビューから2年半で三役まで駆け上がった実績や、膝のケガに苦しんだ経験など、師匠としていろいろなことを伝えて弟子育成に努めていく。

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2023年2月1日のニュース