【元日女子相撲】未経験者も熱戦を展開 63歳出場の「お母さんの部」大盛り上がり

[ 2023年1月1日 23:45 ]

<元日女子相撲>「お母さんの部」に出場した松浦美津子さん(左)。後ろには土俵近くで見守る娘たちの姿も(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

 女子相撲の普及・発展を目的とした「元日女子相撲日本一決定戦」が1日、東京都立川市のアリーナ立川立飛で開催された。

 全11部門で約140人が参加した今大会。その中で最も参加者が多かったのが「お母さんの部」。相撲に励む子供を持つ母親が27人参加し、ほとんどが未経験者ながら白熱した試合を展開した。大会準備委員長の太田麻乃さん(36)と副委員長の松浦みな美さん(31)姉妹の母である松浦美津子さんも出場。今大会最年長の63歳ながら2勝を挙げて準々決勝まで勝ち進んだ。中量級元世界王者と軽量級元アジア王者を娘に持つ母らしく、相撲未経験ながら軽快な動きと技を披露。年齢を感じさせない大健闘に「最初で最後です。良い思い出になりました」と満足げだった。普段応援されている側の娘や息子たちが母に声援を送る場面が多く見られ、今大会屈指の盛り上がりを見せた。

 「お母さんの部」で優勝したのは、小学生最強・楠田空楽さんの母・楠田亜希子さん。この後に小学5・6年生の部が控えており、楠田亜希子さんは優勝を決めても「にこにこしている場合じゃない。すぐ娘の試合があるので」と母親の顔を見せた。小学5・6年の部で楠田空楽さんは決勝で敗退。惜しくも親子同時優勝は実現できなかった。

 他競技で実績を持つ相撲未経験者が参加する「腕に覚えありの部」には、実名で性被害を訴えた元陸上自衛官の五ノ井里奈さん(23)が出場。引き落としで1勝を挙げて3位に入った。「戦っている姿で勇気づけられたら」と相撲初参戦を決意。現在柔道を指導している子供たちと一緒に自ら参加を申し込んだという。「相撲は奥が深いです」と競技の難しさを痛感。今後本格的に相撲に取り組みたいかとの問いには明言を避けたが「楽しかったです。次も(あれば)出たいです」と相撲の魅力を感じていた。

続きを表示

2023年1月1日のニュース