国学院栃木 青柳&伊藤の二枚看板で初戦突破 次戦VS東海大大阪仰星、昨年度決勝の雪辱必ず

[ 2022年12月31日 04:33 ]

第102回全国高校ラグビー 第3日   国学院栃木43ー12茗溪学園 ( 2022年12月30日    東大阪市・花園ラグビー場 )

<茗溪学園・国学院栃木>後半、軽快なステップで翻ろうする国学院栃木・青柳(撮影・大森 寛明)
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 シード校が登場して2回戦16試合が行われ、昨年度準優勝の国学院栃木(栃木)は茗渓学園(茨城)を43―12で破り、1月1日の3回戦進出を決めた。昨年度決勝で右足首を骨折したFB青柳潤之介(3年)も先発し、卓越したスピード、技術、判断で勝利に貢献。SO伊藤龍之介主将(3年)との二枚看板で初優勝を目指す。常翔学園(大阪第1)は尾道(広島)に敗れ、シード計13校で唯一の初戦敗退を喫した。

 涙でゆがむ花園に別れを告げてから1年。最終学年を迎えた青柳が、進化した姿で帰ってきた。「もうケガの怖さは取っ払った。花園という最高の舞台に再び立てて、いろいろな方に感謝したい」と喜びをかみしめた。

 存在感は際立っていた。前半9分、自陣で伊藤からパスを受けると、スピードの緩急だけで5人を抜き去り50メートルを突破。WTB島崎の先制トライにつなげた。後半15分にも伊藤の2人飛ばしパスを受けると、インゴール前でバスケ仕込みのバックフリップパスでトライをアシスト。伊藤も「青柳がいると攻撃の幅が広がる」と感謝した。

 昨年度決勝は後半11分に負傷交代。骨折とじん帯損傷の重傷で、実戦復帰は今夏にずれ込んだ。リハビリの時期に支えてくれたのはリーグワン埼玉でコーチを務める父・勝彦氏ら家族やチームメートで、「学校生活では仲間が荷物を持ってくれた」。仲間のためにとの思いは、さらに強くなった。

 運命のいたずらか、3回戦では前回王者の東海大大阪仰星と激突する。負ければ高校ラグビーからの引退を意味するが、青柳が「心身ともにフレッシュな状態で当たれる」と言えば、伊藤も「どこで当たるかは関係ない」と断言。リベンジを果たし、初優勝へ駆け上がる。

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2022年12月31日のニュース