序二段で“70キロ未満級”が実現!!互いに「やりづらい」取り直しの末、白猿が宇瑠虎に勝利

[ 2022年11月24日 11:42 ]

大相撲九州場所12日目 ( 2022年11月24日    福岡国際センター )

<九州場所 12日目>宇瑠寅(手前)を肩透かしで破った白猿(撮影・成瀬 徹)
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 現役最軽量60キロの宇瑠虎(うるとら=33、式秀部屋)と2番目に軽量の69キロの白猿(びゃくえん=18、立浪部屋)が序二段で対戦し、白猿が取り直しの一番を制して今場所の2勝目を挙げた。

 白猿が押し込んでから左四つに組み止め、右上手投げから寄って出るところを宇瑠虎が土俵際で左へうっちゃった。軍配は宇瑠虎に上がり、物言いがついて同体取り直しに。取り直し後は、宇瑠虎が潜ってくるところを白猿が右からの肩透かしで転がした。

 8階級に分かれた体重別の大会も行われる大学相撲においても、最も軽い階級が65キロ未満でその次が75キロ未満。アマチュア相撲界でも軽量級に部類される体重の2人が、体重無差別の大相撲の世界で対戦して取り直しの白熱した勝負を展開した。2人は初顔合わせ。体重70キロ未満の力士はこの2人しかいないため、60キロ台の力士と対戦するのは両者にとって初めてだった。自身より軽い力士と初めて対戦した白猿は「やっぱりやりづらかったですね」と一言。「潜ってきたので危なかったですけど」と慣れない展開だったが肩透かしでうまく対処した。敗れた宇瑠虎も「やりにくかった」と互いに“新感覚”の取組だった。

 宇瑠虎、白猿に次いで3番目に軽いのは70キロの序二段・豈亜(がいあ=16、立浪部屋)で、白猿の実の弟でもある。普段から豈亜と申し合い稽古を重ねていた分、白猿には軽量級対策ができていた。既に負け越しが決まっているが、残り1番へ「とりあえず勝つことを目標に頑張ります」と力を込めた。

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2022年11月24日のニュース