キンクミ「逃げたくてたまらない」じんましん、嘔吐…どん底時代を乗り越えての“最長ブランク”V

[ 2022年11月1日 20:35 ]

<三菱電機レディース・最終日>優勝し笑顔を見せる金田久美子(撮影・西尾 大助)
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 女子ゴルフの金田久美子(33=スタンレー電気)が1日に自身のインスタグラムを更新。最長ブランク優勝を果たすまでの過酷な道のりを振り返った。

 先月30日まで行われた樋口久子・三菱電機レディースで、初優勝した11年4月フジサンケイ・レディース以来、11年189日ぶりとなるツアー制施行(88年)後の最長ブランク優勝。この日、自身のインスタグラムを更新した金田は「浸る時間はあっさり終わり通常運転です」とはじめ、支えてくれた人たちへの感謝の言葉を記した。

 2勝目をつかみ取るまでは、過酷な道のりだったようで「3年ほど前から身体もあちこち痛くて、腰痛に悩まされスイングが出来ない日も試合に出られない時もありました」と回顧。腰痛のためフルスイングが出来なくなり7割ショットを取得したといい、「練習しなきゃ不安でたくさん球を球つ→腰痛がひどくなる→練習をしなきゃ強くなれない。その繰り返しで目に見えないものとの戦い、不安で眠れない日もたくさんありました」と思い返した。

 練習出来る体を作るために、大嫌いな治療に専念。1年間戦える身体作りと腰痛予防のトレーニングに変え、より一層力を入れて練習に励んだという。金田は「どん底の時は、ゴルフ場へ着くとゴルフをするのが辛くて涙が止まらない、ゴルフ場のトイレで嘔吐、プレー中は自然と涙が出てきたり、足全体に蕁麻疹が出る事もしょっちゅうで、メンタルがおかしくなりどうにもこうにも自分を保てない時期もありました。逃げたくてたまらない時もたくさんありました」とつらかった時代を振り返った。

 それでも、まわりの支えが大きな力となったようで、「感謝の気持ちで、一度も逃げる事なくゴルフと向き合えました」と投稿。その上で、「苦労話をしたいわけじゃないんですが今だから笑って話せる事で、そんな時期があったからこそ私にとって、とても重いしかしとても幸せな2勝目となりました」と喜びを記した。

 3勝目を目指してこれからも頑張っていくことを誓い、最後には「努力は人に見せるものではない。誰かが残したこの名言を心に置いて他のみんなのSNSも見てほしいです。これをこうやって言える日がきて嬉しいです」とした。

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2022年11月1日のニュース