奈紗 目指すはシーズン複数回優勝 3日開幕「TOTOジャパンクラシック」で今季2勝目を

[ 2022年11月1日 04:15 ]

大会への意気込みを書き込み、笑顔を見せる畑岡
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 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で、日本女子ツアーも兼ねるスポニチ主催「TOTOジャパンクラシック」は3日から4日間、滋賀県の瀬田GC北Cで行われる。18年大会覇者で日本勢トップの世界ランキング10位につける畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)が10月31日までにリモートで本紙の単独取材に応じ、2度目の勝利を目指す今大会への抱負を語った。(聞き手・構成 牧野真治、中村文香)

 歴代覇者に名を連ねる畑岡は、3年ぶりに全米女子プロゴルフ協会公式戦として開催されることを喜んだ。米国を主戦場とする23歳にとって、日本のファンの前でプレーできる貴重な機会だからだ。

 「3年ぶりに日米共催でできることを、凄くうれしく思う。日本人として、日本の試合に出たい気持ちがある。歴代チャンピオンとして、大会を盛り上げられるような良いプレーができたら」

 今年の舞台・瀬田GC北Cは、18年に米ツアー2勝目を挙げた思い出の地。名匠・井上誠一氏が設計した難コース攻略の鍵に挙げたのは、アンジュレーションのあるグリーン。

 「グリーンの傾斜が強く、凄く難しい印象。一番の鍵になるのかな。ピンに対しての攻め方を間違えないことだと思う」

 帰国中の10月には米男子ツアーのZOZOチャンピオンシップを視察。尊敬する松山英樹の練習ラウンドを目に焼き付け、緻密な準備に感銘を受けた。

 「松山プロを見てピンに対してどこに打っていくかというマネジメントを、凄く考えてプレーされていると改めて感じた。例えば米国から帰ってくると林間コースは狭く感じたりする。その中でフェアウエーはフェアウエーでも右サイド、左サイドと細かいマネジメントをして、いい位置からパッティングできるようにと凄く意識されているのかなと」

 米ツアーでは22歳の古江彩佳、日本ツアーでは19歳の川崎春花、尾関彩美悠ら若手が次々と初優勝を飾っている。日本勢で世界ランクトップにつける畑岡にも、大いに刺激になっているようだ。

 「(古江)彩佳ちゃんは初優勝して、ルーキーイヤーなのに凄く安定したプレーをしている。日本でももう5個年下の子が優勝したりして。たくさんいい選手がいるので、負けないよう頑張りたい」

 畑岡にとって秋は得意の季節。事実、国内で手にした6勝は全て9~11月に挙げた。

 「自分の中で秋が一番体も動きやすいですし、調子が上がりやすい季節ではある。寒すぎず暑すぎず。みんな好きな季節だとは思うけれど…(笑い)」

 今年は4月にDIOインプラントLAオープンで日米通算11勝目を手にした。トップ10入りは7度を数えるが、畑岡が見据えるのはシーズン複数回優勝だ。

 「今までなかなか春先は調子が上げられていなかったので、早い段階で優勝できたのは良かった。でも、まだ今年は1勝。複数回勝つというのは大変だということは分かっているけど、できている選手もいる。残りの試合で頑張りたい」

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2022年11月1日のニュース