ラグビー日本代表ジェイミー・ジョセフHC 期待のSO李承信へ“宿題”「対応力をつけることが大事」

[ 2022年10月6日 14:24 ]

オンラインで会見したラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ
Photo By スポニチ

 ラグビー日本代表は6日、オーストラリアA代表第2戦(8日、福岡・ベスト電器スタジアム)の登録メンバー23人を発表した。10番のSOには21歳の李承信(神戸)が、右足首の負傷から復帰。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)はオンラインで会見し、期待の司令塔へさらなる成長を求めた。

 熾烈(しれつ)なSO争いに李承信が戻ってきた。宮崎合宿中の9月に右足首を負傷。重傷ではなかったが、同第1戦は登録メンバーから外れ、ノンキャップの中尾隼太(BL東京)に先発を譲っていた。

 李承信は今夏に初キャップを獲得したばかりだが、7月のフランス戦では安定したプレーと冷静な試合運びを見せた。ジョセフHCは「若い選手として、可能性のある選手だとフランス戦で証明してくれた」と認めている。

 指揮官は若き司令塔へ、より高いレベルを求め、今秋の“宿題”を課した。「チームをコントロールすると同時に対応力をつけることが大事だ」とジョセフHC。チームは今夏、試合後半から崩れると立て直すことができずに敗れており、オーストラリアA代表第1戦も終盤の失速が敗因だった。李承信には80分間を通してのゲームコントロールはもちろん、劣勢から大きく崩れず流れを呼び戻すようなプレーが求められる。

 来秋のW杯フランス大会に向け、今秋の代表SOでは田村優(横浜)が落選し、世代交代が進みながらポジション争いは激化している。非テストマッチながら中尾が“代表デビュー”。コンディション不良だった山沢拓也(埼玉)も既にフルメニューで練習に参加しており、オーストラリアA代表との最終戦(14日、大阪・ヨドコウ桜スタジアム)のメンバーセレクションには入る見込みだ。

 李承信にとって、今夏の代表活動に不参加だったSH流大、CTB中村亮土、WTB松島幸太朗(いずれも東京SG)らとのコンビネーションも大きなポイントとなる。ジョセフHCは「新しいことを経験していくことが、彼の未来にとって良いことだ」と期待を込めた。

続きを表示

2022年10月6日のニュース