国枝慎吾　連覇へ“串団子”発進　有観客持ち越し「寂しかったが、いいプレーできた」楽天OP

男子テニス楽天オープン第4日 （ 2022年10月6日    東京・有明テニスの森公園 ）

国枝慎吾
Photo By スポニチ

　車いすの部シングルス1回戦は、前回19年大会覇者で世界ランキング2位の国枝慎吾（38＝ユニクロ）が世界74位の城智哉（20）に6―0、6―0で完勝した。4大大会28勝を誇り、今夏のウィンブルドン選手権優勝で全4大大会と五輪を制する生涯ゴールデンスラムも達成。金メダルに輝いた昨夏の東京五輪以来の国内でのプレーに30人超の報道陣が集まる中で実力を見せ「久しぶりの日本でのプレー。インドアになって寂しいところはあったが、いいプレーはできたと思う」と振り返った。

　サービスゲームでポイントを取られたのは第2セット第2ゲームのダブルフォールトの1ポイントだけ。1ゲームも失わずに0を並べる圧勝劇は、英語では0をベーグルに例えて“ダブルベーグル”、日本語では0を団子に例えて“串団子”と呼ばれる。完敗した城は「すべてのスキルで圧倒された。何もできなかった。特にサーブには手も足も出なかった」と脱帽した。

　屋外のショーコートで有観客で開催される予定だったが、雨天で無観客の屋内コートに変更。19年大会以来3年ぶりの国内ファンの前でのプレーはお預けになった。7日の準決勝も雨予報だが、8日の決勝は屋根付きのセンターコートで開催予定で有観客となる。今大会はビザの問題もあり、出場全8選手が日本人。国枝は「日本男子は世界のトップレベルと言っていいと思ってるので、準決勝、決勝はクオリティーの高い試合になると思う。1人でも多くの方に観てもらいたい」と語った。

　◆楽天オープンはWOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドでライブ配信。