IOC、30年冬季五輪の年内一本化見送りへ 汚職事件の影響も考慮

[ 2022年10月5日 04:52 ]

 札幌市が招致を目指す2030年冬季五輪の開催地選定を巡り、国際オリンピック委員会(IOC)が年内の候補地一本化を見送る方向で調整していることが4日、複数の関係者への取材で分かった。当初は12月の理事会で絞り込み、開催地を事実上決める予定だったが、年明け以降に持ち越される公算が大きくなった。東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件の影響も考慮した可能性がある。

 開催地を正式に決定するIOC総会(インド・ムンバイ)は、インドの国内事情を理由に来年5~6月から同9~10月に延期することが決まっており、関係者は「今、急いで決める必要はない」と語った。9月末に安倍晋三元首相の国葬で来日したIOCのバッハ会長が、日本側の関係者に非公式で伝えたもようだ。

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2022年10月5日のニュース