ラグビーW杯セブンズで史上最高9位 元主将の中村知春「責任感じていた…ほっとした」

[ 2022年9月14日 12:48 ]

中村知春
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 ラグビーW杯セブンズ(南アフリカ・ケープタウン)で9位に入り、前日帰国した7人制女子日本代表の鈴木貴士ヘッドコーチ(HC)、平野優芽主将(ながとブルーエンジェルス)ら選手5人が14日、オンライン会見に臨んだ。9位は男女通じて日本代表のW杯セブンズ最高成績で、鈴木HCは「ベスト8を目標に(初戦の)フィジー戦の入りを意識して準備したが、現段階でベスト8の壁は高かった。ただ、全く手の届かないところではなく、手応えも感じた。初戦で負けても気持ちを切らさずに最後まで闘い抜いた選手のことを誇りに思う」などと総括した。

 昨夏の東京五輪では5戦全敗で出場12カ国中最下位に沈んだサクラセブンズは、その後新体制となって強化。16年リオデジャネイロ五輪代表の主将で東京五輪は代表から落選した中村知春(ナナイロプリズム福岡)らベテランと、19歳の須田倫代(追手門学院ビーナス)ら若手が融合し、8月に行われたワールドシリーズ(WS)昇格を懸けたチャレンジャーシリーズでは優勝。今大会は初戦で東京五輪銅メダルのフィジーに屈したが、その後は全試合に勝って9位に食い込んだ。

 今大会も獅子奮迅の活躍を見せた34歳の中村は、「何となくサクラセブンズを弱くしてしまった責任を感じていたので、(WSの)コアチームにもなり、ちょっとほっとした」と肩の荷が下りた様子。初戦黒星で早々と目標の8強入りへの道が断たれた後、気持ちを切り替えて残り4戦を勝ちきった要因については「大きな大会が続いたことで、選手同士のきずなが強くなった。どの選手がどう動き、どこでパスをくれるか、言葉以外のコミュニケーションでうまくいった」と分析してみせた。

 チームは一息ついた後、10、11月にアジアシリーズ計3戦、12月からはWSに参戦する。24年パリ五輪でメダルを獲得するためには、もう2段も3段もレベルアップが必要で、平野主将は「まずWSで8強の壁を乗り越えられるようにみんなで頑張りたい」と言葉に力を込めた。

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2022年9月14日のニュース