全米女子アマチュア優勝の馬場「全米女子アマの時のような力が発揮できれば」

[ 2022年9月14日 20:06 ]

<住友生命東海C・練習ラウンド>練習グリーンで笑顔を見せる馬場咲希(撮影・井垣 忠夫)
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 女子ゴルフの住友生命レディース東海クラシック(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)は16日から3日間、愛知県美浜町の新南愛知CC美浜C(6502ヤード、パー72)で行われる。

 8月の全米女子アマチュアゴルフ選手権で85年服部道子以来、日本人37年ぶり2人目の優勝を果たした馬場咲希(17=東京・代々木高2年)にとってはこの一戦が国内では初の凱旋(がいせん)試合となる。

 17歳のアマチュアの練習ラウンドにもかかわらず、約50人の報道陣がスタートの10番ティーイングエリアで待ち構えていた。その前にキャディーに付き添われて登場した馬場は「テレビが付くとは聞いていたんですけど想像してた4倍くらいの人がいたのでビックリしました」と笑った。

 58位に入った4月のヤマハ・レディースでプロツアーデビューを果たし、5月のブリヂストン・レディースでは28位でベストアマチュアに輝いた。この2大会で観客の前でプレーすることとテレビで見ていた憧れのプロとプレーすることの「楽しさ」を知った。

 その後、8月の全米女子アマチュア選手権で世界一に。まだ、無名だった春までとは全く異なる視線を感じているが「今までとは違う状況を楽しもうと思ってます。だからプレッシャーとかはないです」ともう一つ別の楽しみ方を自ら掘り起こそうと努めている。

 6月以降、日本と米欧を4度往復しながら全米女子オープン(49位)、全米女子ジュニア(ベスト32)、全米女子アマチュア選手権(優勝)、世界女子アマチュアチーム選手権(団体3位、個人4位)に出場した。この間、筋肉量は落ち、現在、体重は6キロ減。平均270ヤードを誇る1Wの飛距離も20ヤード近く落ちている。欧米遠征の疲労が残った状態での凱旋試合だが「距離が出ない中、ほかでカバーできたら」と世界を制したもう一つの武器ショートゲームで乗り切る構えでいる。

 大会初日はメジャー2勝を含むツアー4勝の原英莉花、先月ツアー初優勝から史上3人目の2連勝を飾った岩井千怜と同組。「現実じゃないみたい。凄く楽しみです」と笑顔が止まらない馬場。この日は改めて来年、日本のプロテスト挑戦も明言した。「全米女子アマの時の力が発揮できれば」という2005年生まれの超新星が多士済々の日本ツアーでどこまで通用するか注目だ。

 ○…体重を落とした馬場が愛知開催の大会で楽しみにしているのが手羽先とカレーうどん。「名古屋の方に名物だと聞いたので1回は食べたいと思っています」。細身の体型から付いたニックネームは「手羽先」。馬場はボールのオウンネームにもこの「手羽先」を採用。手羽先のタンパク質で体力回復を図る。

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2022年9月14日のニュース