元学生横綱・川副がプロ初白星 “旧友”ヤクルト・村上の55本塁打「刺激にしかならない」

[ 2022年9月14日 14:49 ]

大相撲秋場所4日目 ( 2022年9月14日    東京・両国国技館 )

<秋場所4日目>西乃龍(右)を寄り切りで破る川副(撮影・郡司 修)
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 昨年の学生横綱で幕下15枚目格付け出しの川副(23=宮城野部屋)が西乃龍(22=境川部屋)を寄り切ってプロ初白星を挙げた。一番相撲では元大関の朝乃山に敗れており、待望の1勝。「安心しました。うれしかったですね」と胸をなで下ろした。

 立ち合いで右差しを狙った川副は突っ張られて少し下がったが、うまく中に入ってもろ差しで逆襲に転じて一気の寄り。「下から差していこうと決めていたのでイメージ通りでした」と納得の内容だった。1メートル66、110キロの小兵ながら差しに行く立ち合いとその後の速い攻めを見せ、今後さらに上の番付でも多くのファンを魅了する姿を想像させた。

 前日に日本選手最多となるシーズン55本目の本塁打を放った野球の村上宗隆(ヤクルトスワローズ)は同学年で同じ熊本出身。文徳高の校舎と九州学院野球部のグラウンドが近く、川副の従兄弟が九州学院に通っていた縁もあって2人は高校時代から交流があった。「とんでもなくすごいですよね。刺激にしかならないです」。最近はあまり連絡を取っておらず「自分も早く強くなってまた会いたいですね」と再会を望んだ。近い将来、野球界と相撲界それぞれのスーパースターとして顔を合わせる日が来るかもしれない。

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