バスケ男子日本代表 イランに連勝、河村がホーバス監督激怒に奮起

[ 2022年8月15日 05:20 ]

バスケットボール 男子国際強化試合   日本80―58イラン ( 2022年8月14日    ゼビオアリーナ仙台 )

<日本・イラン>第4クオーター、競り合う河村(右)
Photo By 共同

 日本代表(世界ランキング38位)がイラン代表(同23位)に80―58で快勝。同じ相手に82―77で競り勝った13日に続き2連勝した。ポイントガードの河村勇輝(21=横浜BC)は15分40秒出場で3得点、5アシスト、3スチールを記録。第3Q終盤にトム・ホーバス監督(55)からシュートに対する消極性を激怒されて奮起した。次戦はW杯アジア予選で25日にイラン(テヘラン)、30日にカザフスタン(沖縄アリーナ)と対戦する。

 第3Q残り3分19秒。河村はパスを選択して制限時間内にシュートを打たないショットクロックバイオレーションにつながる判断ミスを犯し、ホーバス監督から「ユウキ、打つ!」と怒声を浴びた。約1分後にベンチに下がると「シュートを打たないとドライブも生きない」と説教。それまで1本もシュートを打っていなかったが「凄い怒られたので絶対に決めてやろう」と奮起。第4Qに2本の3点シュートを放ち、1本を沈めた。

 第1Q序盤にスチールから馬場のダンクを演出するなどチーム最多5アシスト、3スチールを記録。役割である守備と攻撃の起点になることを重視し過ぎ、リングへの意識が希薄になった。指揮官は「ディフェンス、ボールへのプレッシャーは特別な選手。パスだけになったので注意した。町田瑠唯っぽい」と説明。自身が率いて昨夏の東京五輪で銀メダルを獲得した女子日本代表のアシスト王を引き合いに出し、期待感をにじませた。

 《馬場、価値あるダンク2発》馬場が25分17秒の出場でチーム最多21得点と躍動した。課題の3点シュートを5本中2本決め、2度のダンクも記録。2スチールなど守備でも貢献し、19得点した前日に続きチームを引っ張った。大学の卒業論文は「ダンクシュートの有用性と、その勝敗に及ぼす影響について」がテーマ。「ダンクは2点以上の価値があると思っている。勝敗に及ぼした影響はあったんじゃないですかね」と笑った。

続きを表示

2022年8月15日のニュース