中村泰輝が世界一 相撲ワールドゲームズ男子無差別級で金 女子無差別級では今日和が銀

[ 2022年7月12日 10:33 ]

日体大相撲部4年の中村泰輝
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 ワールドゲームズの相撲競技最終日が10日、米アラバマ州バーミングハムで行われた。昨年のアマチュア横綱・中村泰輝(日体大4年)が男子無差別級で金メダルを獲得。自身初の世界一に輝いた。

 初めての国際大会へ臨むにあたって「日本人とは違うので変則的な感じ。組んだら桁違いに力が強い」と海外選手のパワーを警戒していたが、中村泰輝の方が圧倒的なパワーで世界を制した。決勝は、自身より50キロ以上軽いバーサンドルジ(29=モンゴル)を相手に立ち合い強烈なカチ上げで先手を取ってすぐに突き落とし。喜びは表に出さず、淡々と喜びをかみしめた。

 中量級銀メダリストの藤澤詩音(近大4年)は準々決勝まで勝ち進んだが表彰台には届かなかった。重量級を制した花田秀虎(日体大3年)は無差別級を棄権した。

 女子無差別級は、階級の垣根を越えて日本勢が大活躍。体格で勝る海外勢を相手に技術で魅せた。重量級に出場した今日和(24=アイシン)と銅メダリストの久野愛莉(23=東洋警備保障)、中量級4位の松本渚(22=GenkyDrugStores)、軽量級金メダリストの奥富夕夏(24=リバーサルジム新宿MeWe)、銀メダリストの山中未久(28=クレオテック)の5人が準々決勝まで勝ち進んだ。

 この中で唯一、今日和が山中未久との立命館大OG対決を制してベスト4へ進出。さらに準決勝で重量級金メダリストのヤロムカ(33=ウクライナ)を破ってメダルを確定させた。決勝では重量級銀メダリストのベレゾフスカ(31=ウクライナ)に敗れたが、19年の世界選手権に続いて自身3度目の銀メダルを獲得した。

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2022年7月12日のニュース