【二所ノ関親方 真眼】長い取組でも焦らず 横綱・照ノ富士は盤石の攻め

[ 2022年7月12日 04:30 ]

大相撲名古屋場所2日目 ( 2022年7月11日    ドルフィンズアリーナ )

剛士丸(左)を寄り切りで破る朝乃山(撮影・亀井 直樹)
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 2日目にして小結以上の全力士に土がつきました。混戦と言われても、どこか寂しさも感じます。

 その中で、横綱・照ノ富士は盤石の攻めを見せました。霧馬山戦は67秒。長い相撲でも慌てなかったのが良かった。霧馬山は指先でも入り込まれては勝機がないのに、簡単に左差しを許してしまいました。手首が入った時点で、勝ったなと思いました。横綱は徐々に重みをかけ、深く差し込んで形をつくりました。その重さで、相手は前に出られなくなる。まさにお手上げの状態でした。

 夏場所同様に初日は突き押しと対戦し、苦手意識が強すぎて慌ててしまいました。出てはいけないところで出たように、横綱のいつもの攻めではありませんでした。ただし、動きそのものは悪くありません。この日の内容なら、今後も期待が持てそうです。大関陣がふがいないので、横綱が引っ張ってくれないと場所は締まりません。最後まで優勝争いの中心に照ノ富士がいることを願っています。(元横綱・稀勢の里)

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2022年7月12日のニュース