浅田真央さん「全てを懸けています」新アイスショー「BEYOND」の魅力語る

[ 2022年7月5日 13:05 ]

新アイスショー「BEYOND」の発表会見での浅田真央さん(撮影・長久保 豊) 
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 フィギュアスケート女子で10年バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央さんが、9月から新たなアイスショー「BEYOND」で全国ツアーを行う。7月5日までにスポニチ本紙の取材に応じ、新たな魅力が詰まったアイスショーについて語った。

 浅田さんは21年4月まで約3年間、自身が初めて総合演出した「浅田真央サンクスツアー」を完走。昨年7月に再び滑り始め「新しいショーを始めようと思った」という。自身の歩みを振り返り、その過去を超えたい。「覚悟と進化」をテーマとした「BEYOND」の構想が浮かんだ。

 選曲や振付、演出、衣装、グッズに至るまで座長となる浅田さんがプロデュース。クラシックやオペラなど新たな挑戦もあるという。「過去にないことを全部やってます」と語った浅田さんは「私自身もパフォーマンスを上げていけるように練習をずっと積み重ねています。ショー自体も豪華になっています。後はお客様に来ていただいて、感じていただければと思います」と笑顔を見せた。

 キャストは浅田さん含め11人で編成。「前回は9人で、今回は2人プラス。とてもパワフルなチームで、BEYONDというタイトル通り。一人一人が凄く魅力あるスケーターです」。準備に余念がなく、早朝6時から正午までメンバーと汗を流す。その後は陸上、バレエ、ダンスの練習を取り入れるなどストイックな日々が今も続く。

 前回に続き2度目の座長を務めるが、ゼロからのスタートだという。「サンクスツアーと比べることはあまりしていないです。全然違ったカラーだと思いますので、2度目となる座長としてのショーに対し、今まで以上に凄い覚悟を持っています」と意気込みを語る。アイスショー以外のことは考えられず「休みの日に畑に行きたいと思うくらい」と笑う。「チームの皆さんと全てを懸けてつくってきたので、他のことをやる余裕がありません。全てを懸けています」と力説した。

 フィギュア界は今季、競技でも多くのルール変更があった。表現の世界で輝き続ける真央さんは「私から言うことは特にないです。ただ、私もフィギュアスケートの1ファンとして、選手の方々を応援しています」と現役スケーターに向けて優しい視線を送り、「私もフィギュアスケートをショーで盛り上げていけたらと思っています!」と語った。

 「BEYOND」は来年3月まで全国17都市70公演を巡る。「私たちの全力の滑りをお届けしたい。必ず最高だったと言っていただけるようなショーになると思います。前回のサンクスツアーを見に来てくださった方はもちろん、初めての方にもぜひ見ていただきたいです」。挑戦や挫折、再出発…。どんな時でも自分を信じて立ち上がってきた浅田さんが、その覚悟の思いを届ける。

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