奈紗 全米女子OP雪辱Vへソレンスタムから“女王学”「自分が準備したことを自信を持ってやる」

[ 2022年6月2日 02:30 ]

練習ラウンドを終えてソレンスタム(左)とハグする畑岡
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 女子ゴルフの今季メジャー第2戦、全米女子オープンは2日から4日間、ノースカロライナ州のパインニードルズGCで行われる。昨年、プレーオフの末に惜敗した世界ランキング7位の畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)が悲願のメジャー初制覇を目指す。31日には大会3勝で08年以来14年ぶりに出場するアニカ・ソレンスタム(51=スウェーデン)と同組で練習ラウンドし、“女王学”を学んだ。

 日米通算11勝を重ねてきた畑岡だが、メジャーはプレーオフの末の2度の2位が最高成績。「何があと1打足りないのか」。その鍵を尋ねる機会を得た。メジャー10勝を誇るソレンスタムと練習ラウンド。ピンに絡むショット、多彩なアプローチに目を奪われた。

 「本当に凄い。メジャーで何を変えたかを質問した。特に意識を変えるんじゃなく、自分が準備したことを自信を持ってやると」

 前週、ともにホームコースであるフロリダ州のレークノナG&CCで初めて一緒に回るチャンスに恵まれた。ソレンスタムから直々に誘いを受け、「全米女子オープンの前に試合をやった感じ。緊張感のあるラウンドだった」という。米通算72勝のレジェンドの技術、心構え。メジャー制覇へエッセンスをじかに学ぶことができた。

 昨年大会はプレーオフで笹生に惜敗した。「あと一歩届かなかった。やっぱり勝ちたかった思いが強い」。前回会場で購入したボールマーカーを「悔しさを忘れない」と使ってきたが、この大会でも帽子のつばに着けて戦うつもりだ。

 「ショートゲームの練習とコースマネジメントを確認して。準備をしていきたい」。メジャーセッティングの難コース攻略へ。万全の準備を整えることが勝利へとつながる。

 ▽21年全米女子オープン(6月3~6日、カリフォルニア州オリンピック・クラブ) 笹生優花と畑岡奈紗が通算4アンダーで並んでプレーオフに突入。合計スコアを争う2ホールのストロークプレーでは決着がつかず、サドンデスとなった3ホール目で笹生がバーディーを奪って優勝が決まった。畑岡は6打差の6位から最終日に68をマークして追いつきながらも、勝利を目前で逃した。

 ◇アニカ・ソレンスタム 1970年10月9生まれ、スウェーデン・ストックホルム出身の51歳。米アリゾナ大卒。93年プロ転向。米ツアーで72勝(メジャー10勝)を挙げ8度賞金女王に輝いた。元世界ランキング1位。日本ツアー8勝。08年引退。21年2月に米女子ツアーに復帰し、同8月の全米シニア女子オープン優勝で今回の全米女子オープンの出場権を得ていた。1メートル68。

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2022年6月2日のニュース