テニス全仏OP 柴原瑛菜 混合複97年平木理化以来日本人25年ぶりの優勝「とても楽しかった」

[ 2022年6月2日 20:53 ]

テニス全仏オープン第12日 ( 2022年6月2日    パリ・ローランギャロス )

混合ダブルスで優勝した柴原瑛菜(右)、ウェスリー・コールホフ組(AP)
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 混合ダブルス決勝で第2シードの柴原瑛菜(24=橋本総業)、ウェスリー・コールホフ(33=オランダ)組がウリケ・アイケリ(29=ノルウェー)ヨラン・フリーゲン(28=ベルギー)組に7―6、6―2でストレート勝ちした。試合時間は1時間29分。柴原は4大大会初タイトルで、全仏の同種目の日本勢では97年の平木理化、マヘシュ・ブパシ(インド)組以来25年ぶりの優勝を果たした。

 強烈なサービスエースで優勝を決めると、柴原が両手を突き上げて雄叫びを上げた。第1セットをタイブレークの末に先取。第2セットは第3、5ゲームを立て続けにブレークした。柴原は自身のサービスゲームを全てキープ。ボレーやロブなど多彩なプレーで勝利に貢献し「パートナーに感謝したい。とても楽しかった。テニスを始めた頃は家族5人でミックスダブルスをして育った。そして今はグランドスラムでプレーしている」と実感を込めた。

 男女が組む混合では女子が狙われることが多いが、柴原は男子のサーブを返し、男子からエースを奪える力を持つ。日本人の両親の間に、米カリフォルニア州で生まれ育った。子どもの頃から兄の球を受けており「強いサーブを打ち(返し)続けるのは慣れている」と男子も苦にしない秘訣を明かす。20年全米オープン男子ダブルス準優勝のコールホフから4月にインスタグラムで誘われ、今大会で初めてペアを結成。1回戦の第1セットは失ったが、試合を重ねるごとに連係が向上して2回戦以降は全てストレート勝ちで頂点に立った。

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