【バレー黒鷲旗】ジェイテクトが“番狂わせ” 名古屋破り4強進出 フェリペが大車輪の活躍 

[ 2022年5月3日 17:35 ]

黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会 ( 2022年5月3日    丸善インテックアリーナ大阪 )

<名古屋・ジェイテクト>名古屋のブロックを突き破るジェイテクト・都築(撮影・井垣 忠夫)
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 準々決勝の男女計8試合が行われ、男子はVリーグ7位のジェイテクトが同2位の名古屋をストレートで破る波乱があった。Vリーグでは4戦全敗だったが、第1セットを36―34で競り勝つと、第2、第3セットも連取した。女子は筑波大―東海大があり、東海大が勝利。大学生が出場するようになった第33回大会以降、女子初の4強入りを果たした。

 今大会限りで退団し、母国ブラジルへ戻る16年リオ五輪金メダルのフォンテレス・フェリペ(37)が大車輪の活躍だった。「いいサーブにいいアタック。ミスをなくすことを考えた」。快勝をそう振り返ると、日本では最後の試合出場となる今大会の目標を「勝つこと。勝って優勝すること」と断言とした。

 07年から2シーズンをパナソニック、そして一昨年ジェイテクトに加入した。「まだまだ試合をしたいがこの年齢なので」。準優勝した16、18年を超える置き土産をチームに残すべく、あと2勝を誓った。

 試合前、頭にあったのが男女とも日本代表選手を合宿で欠くチーム事情だったという。「代表に選ばれた選手がいて、チーム内で連携が取れていないと分かっていた。サーブのコースを変えたりした」。自身も前日から腹筋を痛め、サーブやアタックを強くは打てない体調。豊富な経験値を生かし、準決勝では第67回大会以来の優勝を目指すパナソニックに挑む。

 【東海大が初の4強進出】1984年から大学生の出場が始まって、東海大が女子で初めて4強進出した。準々決勝の相手は筑波大。第1セットを落としたが第2セット、25―23で競り勝ってから勢いに乗って突き放した。「学生でベスト4なんてなかったこと。準決勝でできるなんて幸せです」。その相手は前回覇者の東レ。大阪・金蘭会高出身の主将・中川つかさ(4年)は地元の晴れ舞台で、王者に無欲でぶつかっていく。

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2022年5月3日のニュース