史上最年少 14歳比嘉が代表デビュー デュエットTRで存在感「ワクワクした」 父は元プロ野球選手

[ 2022年5月3日 05:30 ]

アーティスティックスイミング日本選手権 ( 2022年5月2日    辰巳国際水泳場 )

デュエットTRで演技を披露する日本代表の吉田萌(左)、比嘉組(撮影・田中和也)
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 3種目が行われ、世界選手権(6月17~25日、ハンガリー・ブダペスト)に出場する日本代表がオープン参加した。史上最年少14歳で代表入りした比嘉もえ(14=AS広島)は、東京五輪代表の吉田萌(26=ザ・クラブピア88)と組むデュエット・テクニカルルーティン(TR)で90・8857点をマーク。チームTRにも出場し「吸血鬼」がテーマの演目で92・3630点を記録した。

 水面から伸びる長い手足が鋭く動いた。今大会が代表デビューの14歳の比嘉がダイナミックな演技を披露。ペアを組む東京五輪代表の吉田萌に負けない存在感を示した。この日はチームTRにも出場。1日に2本の演技をこなすハード日程を終え「緊張もしたが、ワクワクした」と目を輝かせた。

 広島でプレーした元プロ野球選手の寿光氏(41)を父に持ち、身長は1メートル71。3歳から始めたバレエ、起床後と就寝前の日課だったトランポリンの成果で柔軟性と空間認知能力にたける。ASで成功する要素を兼ね備えた逸材だ。昨秋の日本代表選考会はジュニア部門でエントリーしたが、日本水連からの特別推薦を受けてA代表入り。ケガ人が出た影響で、チームだけでなくデュエットにも抜てきされた。

 中島貴子ヘッドコーチは「練習通りにやってくれた。普通の選手ならガチガチになると思うが、度胸が凄い」と脱帽。比嘉は「世界選手権の目標はメダル。年齢は関係ない。中学生でもできるところを世界に見せつけたい」と力を込めた。

 ◆比嘉 もえ(ひが・もえ)2007年(平19)9月15日生まれ、広島県出身の14歳。3歳からバレエを始め、広島市立天満小3年の時に友人に誘われてASを始める。小学5年の全国大会ソロの部で優勝し、小学6年の全国大会ではソロ、デュエット、チームで3冠を達成した。身長1メートル71。父・寿光氏(41)は早大でヤクルト・青木宣親、元阪神の鳥谷敬氏と同期。

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2022年5月3日のニュース