森重隆会長「これほど怒らない監督はいなかった」ラグビー元日本代表監督・日比野弘氏お別れ会

[ 2022年5月3日 19:17 ]

日比野弘さんを囲む会で設けられた祭壇(提供写真)
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 日本ラグビー協会の会長代行や日本代表監督、早大監督などを歴任し、昨年11月に86歳で亡くなった日比野弘氏のお別れ会が3日、東京都内で開かれ、発起人の森喜朗氏ら約500人が参列。日本ラグビー界に大きな足跡を残し、温厚な性格で誰からも愛された故人を偲んだ。

 発起人の1人でもある日本協会の森重隆会長は、「寂しいね。遺影を見て、思わずグッときた」と話した。76年春の日本代表のカナダ遠征では、初めて監督に就任した日比野氏の下で参加し、試合でも13番で先発。同年秋のアジア大会では5連覇を達成するなど、“日比野ジャパン”の中心選手として活躍した。

 温厚な人柄で知られる日比野氏だが、森会長も「(当時)これほど怒らない監督はいなかった。印象が強いのが、あのにこにこ顔。グラウンドでもにこにこしていた」と懐かしんだ。戦術的には日本代表や早大監督を歴任した大西鉄之祐氏のイメージもあってか「もう少し緻密かと思った」というが、「そうでもなかった」。一方でモチベーターとして選手の意欲を駆り立てる能力に長けていたそうで、「次も頑張ろう、という気持ちにさせられた」と話した。

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