大栄翔「一番一番の集中力を高めて」連敗癖直す 大学院での学びを力に

[ 2022年5月3日 16:02 ]

大栄翔
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 大相撲夏場所(8日初日、東京・両国国技館)で2場所ぶりに小結に復帰した大栄翔(28=追手風部屋)が3日、稽古後に報道陣の電話取材に応じた。

 勝ち越した春場所を振り返り、「連敗しないことが一番大事」と課題を挙げた。横綱・照ノ富士から金星を挙げるなどの活躍が光ったが、後半戦の3連敗もあって8勝止まり。自覚している連敗癖について「一番一番の集中力を高めていく」と改善を誓った。

 3月に日大大学院を卒業した。ファミリービジネスを専攻し、不慣れなパソコン操作に苦戦しながらも「相撲界の継承発展」をテーマに1万字超の修士論文を執筆。これまで関わることのなかった多種多様な分野の人たちの話を聞くなかで「相撲にも生きてくる考え方もあった」と知見を深めた。

 晴れて「大学院卒力士」となった28歳は、今後は学びを生かしながらより一層相撲に集中していく。「三役定着って考えていたらダメだと思うので、上を目指していく」と、三役復帰に満足せず次は大関を目指す。この日は約15番の申し合い稽古を行い「調子はいつも通り悪くない」と順調ぶりをアピールした。西小結で迎える夏場所は初日に横綱戦が組まれる可能性が高い。2場所連続の横綱撃破を見据え「集中して初日に臨みたい」と力を込めた。

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2022年5月3日のニュース