松山英樹は14位 優勝者が1年限り持ち出しできるグリーンジャケットを「また外に持ち出せるよう」

[ 2022年4月11日 08:33 ]

米男子ゴルフ マスターズ最終日 ( 2022年4月10日    ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC=7510ヤード、パー72 )

前年優勝者の松山英樹(右)にグリーンジャケットを着せてもらうスコッティ・シェフラー(AP)
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 松山英樹(30=LEXUS)は5バーディー、5ボギーの72で回り、通算2オーバーの14位でディフェンディングチャンピオンとしての大会を終えた。スコッティ・シェフラー(25=米国)が通算10アンダーでメジャー初優勝を飾った。

 伝統のバトラー・キャビンでの優勝インタビュー。グリーンジャケット姿の松山は、新たなチャンピオンのシェフラーに栄光のジャケットを贈呈した。前回王者としての大会を終えた松山は「よく痛みなく72ホールできたなと思うし、そこはトレーナーの人に感謝したい。なかなかいいプレーができなかったけど、悪くてもこの位置で回れていることは良かった」と静かに振り返った。

 3月上旬に首周辺の痛みが発症。前週のテキサス・オープンを途中棄権するなど出場が危ぶまれ、4日間72ホールを戦い抜いたのは実に1カ月ぶりだった。実戦不足もあった中で、第2日には2位につける王者の意地を見せた。「今週は痛くてもやるつもりだった。ゴルフがうまくいかなかったので悔しいですけど…」と言い、「1カ月ぐらいまともにゴルフができなかったので。体力的というよりは、精神的にちょっとしんどかった」と胸の内を明かした。

 今後はメジャー今季第2戦、全米プロ選手権(5月19~22日)までスケジュールは未定。「しっかりと休んで、またゴルフがしたいと思ったらやればいい。トレーニングができていなかったので、しっかりしないといけない」と視線を上げた。今大会をもって、優勝から1年間の持ち出し可能だった松山のグリーンジャケットは、オーガスタ・ナショナルGCで保管される。1年前に日本人男子初のメジャー制覇を成し遂げた30歳は「また外に持ち出しできるように頑張りたいと思ってます」と柔らかな表情で言った。

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