中嶋常幸 松山、首の状態悪くない印象も…とことんカップに嫌われた

[ 2022年4月11日 02:30 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ 第3日 ( 2022年4月9日    ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC=7510ヤード、パー72 )

11差の14位に後退した松山英樹(AP)
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 【中嶋常幸 快説オーガスタ】今年のオーガスタは日に日にタフなコンディションになっている。序盤、松山がネックウオーマーを着用してプレーする光景も珍しかったが「このコースは雨上がりと、風が吹かないときはやさしい」とマスターズの創設者、球聖ボビー・ジョーンズが言っていたように、めまぐるしく変わる風に多くの選手が苦しめられた。

 松山は出だしの1番で1・2メートル、2番で2メートルのパットを決めきれなかったのが痛かった。とことんカップに嫌われ、つらい一日になってしまった。ただ首の状態はそれほど悪くない印象を受ける。痛みが出ていたら、ホールアウト後の練習には行けなかっただろう。体調面はだいぶ戻ってきているのではないか。連覇は厳しくなったが、最終日は今後のツアー、そしてメジャーに向けて何か手応えをつかめるようなラウンドにしてほしい。

 トップのシェフラーは世界ランク1位だけあって、ショットもパットも安定感がある。何より最終18番の第2打には驚かされた。第1打を左林に曲げ、普通ならダブルボギーもある状況に追い込まれた。ところが1罰打を払って、救済措置を受けた後のピンまで残り249ヤードの打ち上げの第3打を、グリーンの奥まで運びボギーで収めた。打つ前はどこに刻むか、手前のバンカーなら目玉になる可能性があると心配していたが、予想を超えるパワーだった。グリーンジャケットはもう手の届くところにある。しかし舞台はオーガスタ。最終日の3打差はあってないようなものだ。(プロゴルファー)

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2022年4月11日のニュース