上田桃子、ミセス初V 大里、岸部と「ももこ対決」私がウエダ ウッズばり赤勝負服で2差逆転

[ 2022年4月11日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 富士フイルム・スタジオアリス女子最終日 ( 2022年4月10日    埼玉県 石坂GC=6475ヤード、パー72 )

フラワーシャワーの祝福を受け笑顔を見せる上田桃子(撮影・西尾 大助)
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 2打差3位でスタートの上田桃子(35=ZOZO)が逆転で昨年5月のパナソニック・オープン以来の通算17勝目を挙げた。1イーグル、3バーディー、2ボギーの69とスコアを伸ばし、通算9アンダーの207。3週連続優勝を狙った西郷真央(20=島津製作所)、昨季賞金女王で前回覇者の稲見萌寧(22=楽天)ら2位に3打差をつけた。2日目首位の鈴木愛(27=セールスフォース)は78と乱れ、21位に終わった。

 勝負服は赤。マスターズで復帰を果たしたタイガー・ウッズのシンボルカラーを選んだ。2打差を追う最終日を前に上田は「絶対に勝つ。追いかける方が合っているので、スタートはイーグルを狙う」と言い聞かせた。その思い通り、1番パー5でピン左4メートルに2オンさせて“おはようイーグル”。勢いに乗って2番も2メートルを決めて9アンダーでトップに立つと、その後は一度も譲ることなく、13番のバーディーで優勝を確実にした。

 前回優勝したパナソニック・オープンの翌月の昨年6月15日の誕生日に同い年の会社員と結婚しており、ミセスで初勝利。「いい時も悪い時も応援してくれる。ゴルフに集中させてくれる感謝の気持ちに応えられたかな」と照れくさそうに笑った。

 前日は2位の大里、3位の岸部とともにリーダーボード上位に「桃子」が3人並び、話題を集めた。パナソニック・オープンも大里と史上初の“同名対決”となったプレーオフを制しており、今回は“三つ巴”となった桃子対決でベテランが勝負どころと定めた序盤で集中力を発揮。前日首位の鈴木とともに最終組で崩れた2人を尻目に、生命線の小技の安定感も光った。

 86年寅(とら)年生まれで6月で36歳を迎える年女。ゴルフ界を席巻する渋野日向子、勝みなみ、小祝さくら、原英莉花ら98年度生まれの黄金世代はひと回り下の世代になるが「虎のように強くなり、私のシーズンにしたい」と宣言。今季の目標はまだ手にしていないメジャー初制覇。5月のワールド・サロンパス・カップが自身50度目の挑戦で「今年こそは勝ちたい。今大会で得た課題と収穫を生かしたい」と力強く語った。

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2022年4月11日のニュース