松山英樹、連覇冷え込んだ77で11差14位後退 寒さに強風「アジャストできなかった」

[ 2022年4月11日 02:30 ]

米男子ゴルフツアー マスターズ 第3日 ( 2022年4月9日    ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC=7510ヤード、パー72 )

マスターズ第3日、4番でティーショットを放つ松山(AP)
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 5打差の2位から出た前回王者の松山英樹(30=LEXUS)は強風下で2バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの77とスコアを落とし、通算2オーバーの14位に後退した。首位とは11打差。史上4人目の大会連覇は厳しい状況となった。世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(25=米国)が71をマークし、通算9アンダーで単独首位を維持した。

 スタート時の気温は10度を切る寒さで、不規則な強風が吹きつける。ガラスのグリーンにアーメンコーナー。難コースで知られるオーガスタの難易度が増した。大会41ラウンド目で3番目に悪いスコアの77。松山は悔しさを押し殺すように、落ち着いた口調で振り返った。

 「コースのコンディションに、自分がアジャストできなかった。昨日までとゴルフは変わっていないけど、ちょっとしたことでスコアが変わる。やっぱり難しい」

 1日を暗示する出だしだった。1番で1・2メートルのパーパットがカップの縁をなめた。そして、難関の5番パー4が牙をむく。フェアウエーにキャリーした第1打は左にキックし、深いバンカーに転げ落ちた。2打目は出すだけで残り126ヤードの第3打は、ピン手前の傾斜に当たり手前カラーに戻される。ここで20年最終日11番以来となるダブルボギー。首位との差が10打に開く、痛恨のホールとなった。

 スタート前の練習場ではニット帽をかぶり、セーターを着込むなど寒さ対策は施した。首痛により、第3ラウンドを戦うのは約1カ月ぶり。不安視された体力面は「普通にできた」と言い訳にしなかったが、ショット、パットともに精彩を欠いた。「焦ってもいいことはないと。ひたすらできることをやろうと思ったけど、結果につながらなかった」。昨年65をマークして首位に立ったムービングデーで、今年は5つスコアを落とした。

 過去のマスターズでの最終日、最大逆転優勝は8打差。首位との差は11打で、大会連覇は遠くなった。「トップと離れてチャンスはなかなかないと思うけど、一つでも伸ばして、いい順位で終われるよう頑張りたい」と松山。変わらぬ姿勢で、上だけを見て、最後の18ホールを戦い抜く。

 ≪第3R自己ワースト≫松山のマスターズでの1ラウンド(R)の最多ストロークは12年最終R、14年第1Rに記録した80。77はこの2例に次いで3番目に悪いスコアで、第3Rに限れば17年の74を3打更新する自己ワースト。なお自己最少ストロークは昨年の第3Rにマークした65。

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2022年4月11日のニュース