福士加代子 引退レースで30位完走「私の走りでちょっとでも希望を持ってくれたら」

[ 2022年1月30日 14:08 ]

大阪ハーフマラソン ( 2022年1月30日    大阪市・大阪城公園スタート、ヤンマースタジアム長居ゴール=21・0975キロ )

<第41回大阪国際女子マラソン>ハーフマラソンで笑顔で手をあげてゴールに向かう福士加代子(撮影・坂田 高浩)
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 陸上女子長距離界のレジェンド、福士加代子(39=ワコール)が30日、引退レースとして大阪ハーフマラソン(大阪市・大阪城公園スタート、ヤンマースタジアム長居ゴール=21・0975キロ)に出場し、1時間16分04秒の30位で完走した。

 陸上女子長距離で04年アテネ五輪から4大会連続出場した福士。“レジェンド”のラストレースには、沿道、そしてスタジアムの観客から惜しみない声援が送られ、福士も笑顔で手を振りながらゴールテープを切った。レース後、福士は「面白かったですね。ファンの皆さん、もう最高です。皆さんファンは最高です。私の走りでちょっとでも希望を持ってくれたらいいなと思います。応援ありがごうございました」と笑顔で話した。

 04年アテネから北京、ロンドンと五輪3大会連続でトラック種目に出場。16年リオデジャネイロ五輪ではマラソンを走り14位だった。13年世界選手権のマラソンでは銅メダルを獲得した。今回のハーフマラソンと同時開催された大阪国際女子マラソンでは過去6回出場し2度の優勝も、大失速が2回で、棄権も2回。歓喜だけでなく悔しさも味わってきた大阪の地をラスト舞台に選び、集大成の走りを見せた。

 ◆福士 加代子(ふくし・かよこ)1982年(昭57)3月25日生まれ、青森県板柳町出身の39歳。青森・五所川原工からワコールに入り、力を付ける。04年アテネから3大会連続でトラック種目で五輪出場。16年リオでは五輪のマラソン初代表。13年のモスクワ世界選手権はマラソンで銅メダルを獲得。1メートル60、47キロ。

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