ラプターズの5選手が50分以上出場 NBAでは史上初の珍事 第3延長の末にヒートを撃破

[ 2022年1月30日 13:53 ]

試合が終わり、ヒートのアデバイトと握手を交わすラプターズのトレントJR(AP)
Photo By AP

 NBAラプターズは29日、敵地マイアミ(フロリダ州)で東地区全体首位のヒートを第3延長の末に124―120(前半59―53、延長5―5、再延長9―9、第3延長10―6)で下して24勝23敗。渡辺雄太(27)は最後まで起用されなかったが、8選手のみのローテーションで強敵をなぎ倒した。

 3度の延長(計15分)は先発5人だけで戦い、21得点と13リバウンド、6アシスト、4スティール、4ブロックを記録したパスカル・シアカム(27)の57分を筆頭に、33得点のゲイリー・トレントJR(23)らを含めて5人全員が54分以上出場。地元の放送局は「1954年にショットクロック制が導入されて以来、5選手が50分以上出場したのはNBAの歴史の中で初めて」と紹介している。

 ラプターズは第3Q終了時点で10点をリードしていたが第4Qの残り51・9秒、ヒートのP・J・タッカー(36)に3点シュートを決められたところで98―100と2点をリードされた。しかしこの日22得点で56分出場の新人スコッティー・バーンズ(20)が残り2・9秒で得たフリースローを2本とも決めて延長に突入。第3延長では19得点を挙げて54分出場したフレッド・バンブリート(27)が2本の3点シュートを沈めて優位に立ち、56分出場したOG・アヌノビー(24)も20得点と14リバウンドを稼いで粘るヒートを振り切った。

 ヒートは32勝18敗。52分出場したジミー・バトラー(32)が37得点、14リバウンド、10アシストで今季4回目のトリプルダブルを達成したが、連勝は3でストップした。ヒートは9選手が出場。50分以上プレーしたのはバトラー1人だけだった。

 <29日の結果>
セルティクス(26勝25敗)107―97*ペリカンズ(18勝31敗)
*マーベリクス(29勝21敗)132―105ペイサーズ(18勝33敗)
*76ers(30勝19敗)103―101キングス(18勝33敗)
ラプターズ(24勝23敗)124―120(第3延長)*ヒート(32勝18敗)
*グリズリーズ(35勝17敗)115―95ウィザーズ(23勝26敗)
*ウォリアーズ(37勝13敗)110―106ネッツ(29勝20敗)
 *はホームチーム

続きを表示

この記事のフォト

2022年1月30日のニュース