福士加代子 引退会見で包み隠さず「本音」語る「マラソンは嫌なことだらけ」「朝も起きない」

[ 2022年1月30日 17:42 ]

引退セレモニーでスタンドの観客と“エアハグ”をする福士加代子(撮影・坂田 高浩)
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 大阪ハーフマラソンで現役ラストランを終えた陸上女子長距離で五輪に4大会連続出場した福士加代子(39=ワコール)が30日、引退会見に臨んだ。途中、立ち止まることもありながら、最後は笑顔でゴール。「こんなだらだら、ずるずる走るつもりはなかった。でもこういう状況でも慣れ親しんだ大阪で走れて良かった」とハーフマラソンの自己ベストから8分以上遅い1時間16分4秒を振り返った。

 今回のコースは6度走った大阪国際女子マラソンの終盤と重なる。思い出を問われると、「やっぱり一番最初のきつかったレースを思い出した。ここで自分の感情を出せた」と30キロ過ぎに急激にペースダウンして4度転倒した08年大会を即答。「マラソン練習は自分と会話するしかない。自分と向き合えたのはマラソンをやったおかげ。マラソンは嫌なことだらけだけど、それを隠しようがない。どう思われようと、何を言われても(苦しいことを)口に出した方が楽じゃない?と思えて、腹が決まった」と照れ笑いしながら、本音を打ち明けた。

 今後は所属のワコールに残り、マラソンイベントなど積極的に参加する意向。「多分だらだらな生活しかしないと思う。朝も起きない。夜まで起きてる。体形維持で走ろうかと思うけれど」とも話した。

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