服部道子氏 渋野が米ツアーで活躍するためには不調の幅を小さくすることが必要

[ 2021年12月14日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー最終予選会最終日 ( 2021年12月12日    アラバマ州ハイランドオークスGC=6677ヤード、パー72 )

渋野日向子
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 【服部道子の目】20位以内に入ることは最低限のノルマだったと思います。ただ前日に79を叩いてメンタル的に追い詰められた状態で、最終日にスコアを伸ばし、目標をクリアしたところに改めて渋野選手の強さを感じました。

 8日間に及んだ最終予選会は、米ツアーのシーズンを凝縮したような戦いでした。いろんなタイプのコース、芝、悪天候に対応しなければ好成績を出すことはできないと教えてくれました。渋野選手自身、不調の幅を小さくすることが必要だと感じたでしょう。人間の体は1日ごとに変化します。米ツアーは長距離移動や時差もあるため、疲労感などが残ったまま試合に臨むこともあります。

 渋野選手は、体調も含めて「ゾーン」に入るとビッグスコアを出せる選手です。ただ完璧ではない時にスイングをコントロールするなど、アジャストしていかにスコアをまとめられるか。それが常に米ツアーのトップで戦うための課題になると思います。(プロゴルファー)

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