ロシア杯欠場の羽生結弦「全力で頑張っています」折れぬ心で前へ

[ 2021年11月17日 16:37 ]

羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケート男子で14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)が、GPシリーズ・ロシア杯(26日開幕、ソチ)を欠場する決断を下した。

 羽生は今月4日、「右足関節靱帯損傷」でGPシリーズ・NHK杯(12、13日)を欠場することを発表。あれから13日。日本スケート連盟によると、ロシア杯の欠場理由は、回復が遅れているためという。

 連盟を通じ、4日に発表したコメントには、こうあった。

 「今回の怪我からも、また何かを得られるよう、考えて、できることに全力で取り組みます。今は少しでも早く、氷上に立つことを目指し、痛みをコントロールしながら氷上でのリハビリをし、競技レベルに戻るまでの期間をなるべく短くできるように、努力していきます」

 全力で滑れないからこそ思考を巡らせ、大切に一日一日を過ごしてきた。少しでも早く、勝負のリンクに戻るために。

 そして、17日のプレスリリースには、こう記されていた。

 「応援の声や想いに応えられるよう、全力で頑張っています。動きによっては痛みが出てしまいますが、日常生活では、痛みの影響がなくなってきました。まだスタートラインにはたどり着いていませんが、着実に前に進んでいきます。これからも、よろしくお願いいたします。がんばります」

 初めて五輪を制した思い出の地・ソチでの演技はかなわなかった。まだ、患部は万全には遠い。だが、前向きな姿勢は失っていない。

 NHK杯を欠場した時点で、GPファイナル進出の可能性はほぼ消滅。加えてロシアは新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、コンディションが整わない中での強行出場にメリットはあまりないと感じていた。もちろん、悔しさはあるだろう。だが、現状を分析した上での欠場は、英断といっていい。

 世界初のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の成功を目指す今季。全日本選手権(12月24日に男子SP、同26日にフリー)へのカウントダウンも進むが、まずは“スタートライン”に立つための闘いに全てを注ぐ。そして、その先へ。心は折れず、再び翼を広げる日を見据えている。
(大和弘明 杉本亮輔)

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