河本結の弟・力94年ぶりのアマチュアV有力候補。飛距離は国内屈指

[ 2021年10月13日 16:05 ]

<日本OP・練習R>カメラマンの要求に応えガッツポーズの中島啓太(右)と河本力(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフの国内メジャー今季最終戦、日本オープン(賞金総額2億1000万円、優勝賞金4200万円)は14日から4日間、滋賀県栗東市の琵琶湖CC琵琶湖・三上C(6986ヤード、パー71)で行われる。

 3週前のパナソニック・オープンでツアー史上5人目のアマチュア優勝を飾った世界アマチュアランキング1位・中島啓太(21=日体大3年)とともに注目を集めているのがやはりアマチュアの河本力(22=日体大4年)。女子ゴルフの河本結(23=リコー)は姉。こちらも下部ツアー(AbemaTVツアー)ながら2週前のTIチャレンジin東条の森でアマチュア優勝を飾ったばかり。台風16号の影響による強風の中、最終日に64の快スコアをマークし、首位に6打差の33位から大逆転優勝を果たした。「難しいコンディションの中、自分にもあんなゴルフができるんだと思いました。凄い自信につながりました」と勢いは一番だと言える。

 昨年の日本オープンでは2日目を終わって首位に立ち、中島が勝ったパナソニック・オープンでは最終日を首位に1打差の4位で迎えるなどレギュラーツアーでも優勝争いを経験した。1メートル83、85キロの体格を生かした飛距離は国内屈指。打ち下ろしながら640ヤードの8番パーの第2打は3Iか4I。「セカンドをアイアンで打てる選手は少ないと思うのでそういうところでしっかり4(バーディー)を取っていきたい」と最大の武器である飛距離を前面に押し出した攻撃ゴルフを目指す。

 「この大会で優勝してプロというのは理想ですけど、その可能性はゼロに果てしなく近いんで。めちゃくちゃ優勝はしたいんですけど、そんなに自分を過信せず、自分のやるべきことをしっかりやりたいと思ってます」

 中島同様、今季最大の目標は11月のアジア・パシフィック・アマチュア選手権を制して得る来年4月のマスターズ切符。1927年の第1回大会を制した赤星六郎以来のアマチュア優勝を頭の片隅に。「毎日3アンダー」を目標に先を見据えた戦いを続ける。

 

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2021年10月13日のニュース