深堀 医療支援のナイスショット!“スイング改造”で好調、年内で「何とかもう1つ勝ちたい」

[ 2021年10月13日 05:30 ]

~コロナ対策医療支援プロジェクト~ スポニチチャリティーゴルフ特別大会2021 ( 2021年10月12日     茨城県 太平洋クラブ美野里C=男子シニア、男子アマ6447ヤード、女子シニア、女子アマ5836ヤード、いずれもパー72 )

6番、ティーショットを放つ深堀圭一郎(撮影・河野 光希)
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 新型コロナウイルス感染症に対する医療支援をテーマに開催された。男子シニアプロ8人、女子シニアプロ8人、アマチュア47人の合計63人が参加。初出場の深堀圭一郎(53=ラテール・エンタプライズ)らトッププロが大会を盛り上げた。集まったチャリティー金50万円は毎日新聞東京社会事業団を通じて新型コロナウイルス感染症による医療崩壊を防ぐための「コロナ対策医療支援金」に寄付される。

 ラウンド中に降りだした雨も気にならない。笑顔でホールアウトした深堀は「楽しかった。ゴルフ自体も良かった」と充実感をにじませた。

 この大会はジュニアゴルファーの育成支援を目的に10年にスタート。11年からは東日本大震災の復興支援をテーマに掲げて行われてきたが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。2年ぶり11回目の開催となる今年は感染防止対策を講じ、大会規模を縮小、簡素化。コロナ対策医療支援プロジェクトの「特別大会」として実施された。

 深堀は「僕らができることは限られている。苦労されている医療従事者の皆さんに少しでもお役に立てるならうれしい」と話した。

 プロ転向30年目、シニアツアー参戦3年目。深堀はスイング改造に取り組んでいる。「飛距離も大事だけど、バランス良く振ることを徹底している」。パターをかえ、パットの打ち方も修正した。

 その挑戦が好結果につながった。7月上旬の日本プロ選手権で9位に入ると、7月下旬の北海道ブルックス・モアサプライズ・カップでシニア初優勝を飾った。

 9月の日本シニアオープンでは4位と健闘した。ただ優勝した手嶋多一に11打差をつけられ「悔しさの方が大きい。メジャーで勝ちたい気持ちが強くなった」という。

 年内はレギュラーツアーを含む3試合に出場する。「何とかもう1つ勝ちたい」と意欲を示す深堀。「コロナで大変だけど、いつまでも止まっていられない。僕らが頑張ることで誰かが前に進むきっかけになれば」とコロナ下の日本に勇気を与えることも誓った。 

 【スポーツニッポン新聞社小菅社長、開催協力に感謝】規模を縮小して2年ぶりの開催となり、スポーツニッポン新聞社の小菅洋人社長は「こういう時期なので、コロナ対策のためのチャリティーとなりましたが、皆さまの協力で開催できました」と語った。合同でのパーティーは省略されたが、参加プロは深堀、川岸、樋口、塩谷らが名を連ねて「これだけのレジェンドに集まっていただけました」と頭を下げた。

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