世界アマチュアランク1位・中島が94年ぶりの日本OPアマVに挑む

[ 2021年10月13日 15:11 ]

<日本OP・練習R>アマでのビッグタイトル制覇へ・・・気合いの入る河本力(右)と中島啓太(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフの国内メジャー今季最終戦、日本オープン(賞金総額2億1000万円、優勝賞金4200万円)は14日から4日間、滋賀県栗東市の琵琶湖CC琵琶湖・三上C(6986ヤード、パー71)で行われる。

 米ツアーを主戦場にしている今年のマスターズ王者・松山英樹(29=LEXUS)はもちろん、人気、実力両面で日本ツアーを引っ張ってきた石川遼(30=CASIO)も米下部ツアーの2次予選会参加のため欠場している。

 そんなゴルファー日本一を決めるナショナル・オープンで最も注目を集めているのは世界アマチュアランキング1位・中島啓太(21=日体大3年)だ。3週前のパナソニック・オープンでツアー史上5人目のアマチュア優勝を飾り、その実力の高さは折り紙付き。1927年の第1回大会を制した赤星六郎以来、94年ぶりの日本オープン・アマチュア優勝へV候補の最右翼として大会初日を迎える。

 「凄く好きな大会。コースセッティングも難しいし、しっかりと挑戦できたらいいなと思います。自分自身としっかり向き合ってプレーすることをテーマにして、毎日、毎日、いいゲームプランを立てて優勝争いに加わることができたらいいかなと思います」

 2週前のバンテリン東海クラシックを腰痛のため途中棄権。その後、3日間の完全休養を経て患部をケアしながら練習を再開。「動いている時はいいんですが、練習終わりや朝にまだ、違和感はあります。状態は70パーセントくらい」という通り体調面に依然、不安は残っている。開幕前日13日の練習ラウンドでも途中、ティーイングエリアでしゃがみ込む場面もあったが「体のコンディションが良くないんでそこもしっかり考えてそれに合わせたゲームプランを立てていきたい」と冷静に自分のゴルフと向き合っている。

 ツアー初優勝を飾ったパナソニック・オープンではパー3を除く全14ホールのティーショットに1Wを握る究極のメンタル強化プランを敢行したが、今回は日本オープンのハードなコースセッティングに合わせて14ホール中4ホールで“刻む”守りのゲームプランを選択。一方、グリーン上では今年8月の全米アマチュア選手権で3パットのミスを9度犯した反省から「自分が気持ち良くストロークできるものを試しています。試合でないと分からないこともあるんで」とピンタイプのエースパターに代えて初めてL字型のパターを実戦に導入。目下最大の目標は、来年4月のマスターズ出場へつながる今年11月のアジア・パシフィック・アマチュア選手権優勝。日本最高峰の日本オープンで、まだ、先にある世界を見据えた攻めのプランにもしっかり取り組もうとしている。

 予選ラウンドは昨年の覇者で賞金ランキング6位・稲森佑貴(27=国際スポーツ振興協会)、賞金ランキング2位・星野陸也(25=興和)と同組でラウンドする。

 

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2021年10月13日のニュース