ラプターズの渡辺がプレシーズン初戦に出場 17分で10得点 3P&ダンク各2発

[ 2021年10月5日 10:36 ]

プレシーズン初戦の76ers戦でダンクを決めるラプターズの渡辺雄太(AP)
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 NBAラプターズの渡辺雄太(26)が5日にカナダ・トロントで行われたプレシーズン・ゲームの初戦(対76ers)にベンチから出場。第1Q7分11秒、ドラフト全体4番目に指名された新人のスコッティー・バーンズ(20)に代わってコートに登場すると、76ersのセンター、アンドレ・ドラモンド(28)がゴール下で試みたシュートをブロックし、ガードのシェイク・ミルトン(25)がドライブインしたあとに放ったレイアップも阻止した。このクオーターの残り1分8秒には右サイドから3点シュートも成功。第1Qと第2Qには速攻からダンクを1本ずつたたき込み、前半は11分の出場で7得点をマークした。

 第3Qはベンチにいたが第4Qは開始からコートに復帰。1分38秒には右サイドからこの日2本目の3点シュートを成功させて10得点目を記録した。

 結局17分の出場でフィールドゴール(FG)は7本中4本決め、このうち3点シュートは2本とも成功。7リバウンド(うちオフェンス2本)、2アシスト、1スティール、2ブロックショットとターンオーバーと反則以外の項目にすべて数字を書き込み、出場時間帯のチームスコアはプラス17点(前半はチームベストの26点)だった。

 渡辺のプレシーズン・ゲームはグリズリーズ時代を含めてこれが通算12試合目。これまでの最高得点は2018年シーズンのペイサーズ戦でマークした11得点で、その自己ベストにあと「1」と迫る活躍だった。

 試合は123―197(前半67―54)でラプターズが勝利。ベン・シモンズ(25)の放出問題で揺れ動く76ersでは昨季キャバリアーズとレイカーズに在籍したドラモンドが24分の出場で19得点と14リバウンド、4ブロックショットをマークして存在感を示した。

 渡辺はドラフト2巡目(全体46番目)に指名された206センチの大型ポイントガードのダラーノ・バントン(21)やバーンズといった新人選手と絡み、ディフェンスでは相手のガードからセンターまで幅広くカバー。ベンチプレーヤーとしては申し分のない働きを見せた。

 ただし部分契約(今季年俸は176万ドル=約2億円)は勝ち取っているもののロースター枠(15人)を完全に保証されたわけではなく、現地のテレビ放送で「契約が保証されていない6選手が残り3つの枠を争っている」と紹介された中に、センターのフレッド・ガレスピー(24)やウィザーズからFAとなって加入したイサック・ボンガ(21)らとともにその名前が入っている。ロースター枠と試合当日のベンチ枠13人を巡る“最後の争い”の中にいるとあって、プレシーズンの残り4試合でのプレー内容が注目されるところだ。

 なおラプターズはこの日と同じ76ersと、場所をフィラデルフィア(ペンシルベニア州)に移して7日にプレシーズン2戦目を行うことになっている。

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