みなみ メジャー初V!独走2位に6差、唯一の4日間60台「ほんっとにうれしい」

[ 2021年10月5日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 日本女子オープン最終日 ( 2021年10月4日    栃木県烏山城CC二の丸・三の丸C=6550ヤード、パー71 )

優勝トロフィーを手に笑顔を見せる勝みなみ(撮影・西尾 大助)
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 勝みなみ(23=明治安田生命)が6打差の圧勝でメジャー初優勝を飾った。単独首位から出て6バーディー、1ボギーの66をマークし通算14アンダーで逃げ切った。5月のリゾートトラスト・レディース以来の今季2勝目、ツアー通算6勝目。上田桃子(35=ZOZO)、西郷真央(19=大東建託)がともに自己最高の2位に入った。

 ボギーパットがメジャー初優勝を決める一打になった。慎重に沈めた勝は「日本女子オープンはアマの時から夢の舞台。いつかは優勝したいと思っていた。ほんっとにうれしい」と感慨に浸った。

 序盤はピンチが続いた。1番で3メートルのパーパットを沈めると、第1打を右に曲げた2番は4メートルをねじ込みパーセーブ。「これを決めたら自分に流れが来ると思った」。3番で2メートルのバーディーパットを決めて波に乗った。

 烏山城CCで開催された16年は2日連続77で予選落ちしたが今大会はただ一人、4日間60台で回った。週3回トレーニングで鍛えた体で平均飛距離は約260ヤード。5年前より約20ヤード伸びたアドバンテージを生かして硬いグリーンを攻略し「(5年前は)飛距離もないし、ウッドの技術もないから、しっちゃかめっちゃかだった」と進化を実感した。

 最終日は合計26パット。前傾を深くして復調したパットがバーディーラッシュを生み出した。前日は2度のチップインでスコアを伸ばした。6月の全米女子オープンで名手・朴仁妃から技を盗み、海外男子の動画を参考に磨いた小技も勝因だ。

 17番で観客から「優勝おめでとう」と声が飛んだ。勝は「トレーニングを頑張ってきたこと、春まで(不振で)苦しかったことを思い出し泣きそうになった」と明かした。

 日本ジュニアと日本女子アマを制し、日本女子オープンでローアマと優勝を達成した。宮里藍、諸見里しのぶに続く3人目となる“4冠”の快挙に「藍さんもしのぶさんもゴルファーとしてだけでなく人としても素晴らしい。その2人と並んだというのは誇らしい」と胸を張った。

 この優勝で3年シードを得たことで海外挑戦しやすくなる。来年の米ツアー予選会を受験する意向。次の目標を聞かれ「プロになって年間2勝が最高なので、あと1勝したい」と年間3勝を掲げた。 

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