服部道子氏 優勝のみなみ 1、2番のパーパット決め手 序盤ピンチ脱しショットも向上

[ 2021年10月5日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 日本女子オープン最終日 ( 2021年10月4日    栃木県 烏山城CC二の丸・三の丸C=6550ヤード、パー71 )

<日本女子オープン・最終日>日本女子オープンを優勝し日本ゴルフ協会の主要4冠を達成し4つのトロフィーと笑顔を見せる勝みなみ(撮影・西尾 大助)
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 【服部道子の目】勝選手の勝因は出だしの1、2番で3~4メートルのパーパットを決められたことが大きかったと思います。

 両方ともタッチが弱いとラインに流されてしまう難しい状況。重圧がかかる場面でしたが、緩みのないストロークでしっかり打ち切れていました。高校1年のときにプロの試合(14年KKT杯バンテリン・レディース)で勝っているように、もともと勝負強い選手。その頃からパットが上手な印象があります。テークバックとフォローが振り子のように、常に同じ大きさとリズムになっていて、インパクトで加速しながらヘッドがボールに当たり、また打点も一定のため、ねじれのない球筋になっています。

 序盤のピンチをパットで切り抜けたことでショットも3番から良くなっていきました。トレーニングを積んだことでパワーアップ。トップで手が高い位置に上がるアップライトなスイングですが、オンプレーンで頭の上下動がなく、飛距離が出て曲がりも少ないショットを打っていました。烏山城はグリーンが小さく、砲台になっているので、高弾道で上から落として止められる彼女に向いている感じでした。

 最終日は一人だけ違うコースを回ってきたのかなと思うくらい、素晴らしいゴルフを見させてもらいました。(プロゴルファー)

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2021年10月5日のニュース