メジャー初優勝を狙う上田桃子が66の好発進「4日間は長いし、心技体全てがそろって初めて勝てる」

[ 2021年9月30日 14:52 ]

女子ゴルフ 日本女子オープン第1日 ( 2021年9月30日    栃木県 烏山城CC=6550ヤード、パー71 )

上田桃子
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 メジャー初優勝を狙う上田桃子(35=ZOZO)が5バーディー、ボギーなしの5アンダー、66の好スコアをマークした。

 「ショットがすごく良い感じで、特に前半はチャンスが凄く多かった。総合的にいい1日だった」。ホールアウトした上田は満足感をにじませた。

 インから出て、14番パー5で2打目をグリーン手前まで運び、15ヤードのアプローチを60度のウエッジで20センチにつけてバーディー先行。

 15番は2メートルの好機を生かし、難易度の高い17番は残り195ヤードから4Uで3メートルにスコアをつけて伸ばした。後半のアウトでも2つバーディーを奪った。

 メジャーは48試合目の出場。15年ワールドレディース・サロンパス・カップ、日本女子プロ選手権で2位に入り、昨年の日本女子オープンでも3位になった。何度も優勝争いを演じてきた。しかし、まだ頂点には立ったことがない。

 「メジャーは私が取ったことがない、一番取りたい大会。優勝争いしても手が届いていない。4日間は長いし、心技体全てがそろって初めて勝てる」。ビッグタイトル獲得への思いを口にした。

 勝てばミセス初Vにもなる。35歳の誕生日だった今年6月15日に一般男性と結婚した。「落ち込んだ時に励ましてくれる。明るい人なので、元気にしてくれる」という夫の存在は精神面の支えとなっている。

 1カ月ほど前、落ち込んでいた上田は、夫から「もやもやしているなら行ってみる?」と誘われ、初めて東京タワーを訪れた。展望台から景色を眺めていると「自分の考えていることなんて小さいんだな」と沈んでいた気分が晴れていった。

 今年と同じ烏山城CCで開催された16年日本女子オープンは初日に81を叩いて予選落ちした。「1日1日良くしようという気持ちが(積み重なって)5年後の今があると思う。あの時よりは成長していると思う」。進化した姿を見せる4日間にするつもりだ。

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2021年9月30日のニュース