稲村亜美の1UPゴルフ② 2パット以内に納めるためのロングパット編

[ 2021年9月10日 12:00 ]

稲村亜美の1UPゴルフ②
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 第2回はロングパットを確実に2回でカップに沈めるコツを紹介します。なんと南秀樹コーチお勧めのドリルを行っただけで、稲村亜美さんのファーストパットがカップに寄るように!皆さんもスタート前の練習でぜひ試して下さい。カップに寄る確率が一気にアップしますよ。

 稲村 今回はロングパットのレッスンをお願いします。私の場合、何となくこれぐらいかなという気持ちで打つせいか、カップを大きくオーバーすることが多くて…。できれば2パット以内に収めたいんです!

 南 正直、10メートル以上のロングパットを1パットで沈めるのは難しいと思いますが、2パットなら十分チャンスはありますよ。ちなみに、稲村さんはロングパットで大切なことって何だと思いますか?

 稲村 えーっ、何でしょう。

 南 どれぐらいの強さで打つかというタッチです。同じ距離でも強めに打つときと弱めに打つときとでは、ラインが大きく変わってきますからね。そのことに気をつけてロングパットに挑戦してみましょう。

 稲村 距離感に気を付けるんですよね。おっ、けっこうカップに寄りました!

 南 1メートルぐらい手前につけるなんてうまいじゃないですか!稲村さんのいいところはアドレスですね。縮こまったような小さな構えだと距離感をつかみにくいのですが、大きく構えているのでしっかりと距離感をつかんでいます。あとは、その精度を上げるためのドリルを紹介しましょう。

 稲村 今のはたまたまだったと思うので、ぜひお願いします。

 南 通常、スタート前に行う練習では、ボールを2、3個用意して行う人が大半です。ボールを1個転がした結果を見て、2、3個目で距離感を調整するという感じです。しかし、本番では同じところから打てる機会は一度だけです。従って、その練習は適切ではありません。お勧めなのはボールを打つ前に目標を見ながらタッチをイメージして素振りを行うことです。その後に、目標を見ながらストロークして下さい。

 稲村 素振りは分かりますが、打つときもボールを見ないんですか?

 南 そうです。素振りでの自分の目測と距離感を確認するためにも、目標を見ながら打ちましょう。ボールを見て構えるのはNGです。

 稲村 ボールを見ないで打ってもフェースに当たるんでしょうか?

 南 心配ありません。アドレスでボールをスタンスの真ん中にセットしていれば必ずフェース面でヒットできます。試しにやってみましょう。

 稲村 ちょっと不安ですが打ちますね。あっ、さっきよりもカップの近くに寄りましたよ!

 南 70センチぐらいには寄ってますね。本番ではボールを見ながらストロークしますが、タッチをつかむ練習では目標を見ながらストロークするのがポイントです。何回か繰り返すことによってタッチをつかめるようになります。それができたら、素振りでの距離感をイメージしながら、顔を下に向けてボールを打ってみましょう。目標を見なくてもリズムよく打てるようになれば、ロングパットでカップに寄る確率が上がってきます。

 (取材協力・鶴舞カントリー倶楽部、衣装協力・CLUNK)


 ◆南 秀樹(みなみ・ひでき)1974年(昭49)2月21日生まれ、香川県出身の47歳。プロゴルファーだった父の影響で中学2年からゴルフを始め、香川西高卒業後に日本プロゴルフ協会のティーチングプロ資格を取得。鈴木愛、成田美寿々らを指導した実績があり、現在は岡山絵里や木村彩子らを指導。今年、岡山を復活優勝させた。男子は塚田陽介と契約。

 ◆稲村 亜美(いなむら・あみ)1996年(平8年)1月13日生まれ、東京都出身の25歳。小学1年から野球を始め、トヨタ自動車のCMで見せたバッティング姿が“神スイング”と話題になる。ゴルフ歴6年。ゴルフ情報番組もMCなどで活躍。1Wの平均飛距離は230ヤード。

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