奈紗 自己最少「61」ロケット首位発進 10バーディーに「楽しくラウンドできた」

[ 2021年7月10日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー マラソン・クラシック第1日 ( 2021年7月8日    オハイオ州 ハイランドメドーズGC=6578ヤード、パー71 )

第1日、9番での畑岡(AP)
Photo By AP

 全米女子プロ選手権以来のツアー復帰となる東京五輪代表の畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)が10バーディー、ボギーなしの61をマークし、10アンダーで単独首位に立った。米ツアーでの自己最少スコアを2打更新し、2位に4打差をつけた。同じく2週ぶり出場の笹生優花(20=ICTSI)は71で65位。上原彩子(37=モスバーガー)は76で130位。山口すず夏(20=環境ステーション)は77で137位だった。

 会心のラウンドだった。61で回った畑岡は「6連続バーディーがあったり、久々にビッグスコアが出せたので、楽しくラウンドできた」と笑顔で話した。

 驚異のバーディーラッシュだった。この日、2個目を奪ったインスタートの15番でスイッチが入った。18番パー5でバンカーからの第3打を1・5メートルに寄せ、1番で第2打を1メートルにピタリ。2番パー3では傾斜を使い2・5メートルへ。米ツアー自己最長となる6連続バーディーを記録した。

 5番からの3連続を含め計10個をもぎ取り、初優勝した18年アーカンソー選手権の第3ラウンドでマークした米ツアー自己最少スコアを2打更新した。

 「アイアンショットがバーディーチャンスにつけられるようになってきた」と話す通りパーオン率100%。14ホール中11ホールでフェアウエーキープ。26パットとグリーン上でも安定感が光った。

 米ツアー最少スコアは01年スタンダード・レジスター・ピンでアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)がマークした59。畑岡は「9個目のバーディーを取った時によぎった。でも、あと2打入れないと59にはならない。アニカの凄さを逆に感じた」と謙虚に話したが、充実感もにじんだ。

 2週前の全米女子プロ選手権は予選落ち。コントロールショットの精度に課題が残った。試合に出場しなかった前週、フロリダの自宅で修正に励んだ。その成果が早速表れた。

 東京五輪代表に決まって最初の試合でもある。「6月末で代表になれたというのは凄く大きい。自国開催なので特別な思いはある」。8月4日から始まる大舞台に向けても弾みがつくロケットスタートとなった。

続きを表示

2021年7月10日のニュース