バッハ会長「我々は犠牲を払わなければならない」発言に批判の声 広報担当者が“火消し”説明

[ 2021年5月25日 05:30 ]

IOCのバッハ会長(AP)
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 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が東京五輪開催を実現するために「我々は犠牲を払わなければならない」と述べたとインドのPTI通信が23日までに報じた。「我々」には日本人が含まれるとしてネット上などで批判の声が上がったが、IOCの広報担当者は24日「日本国民にではなく、五輪関係者、五輪運動に向けた発言」と説明した。

 IOCが公開したスピーチの詳細によると、バッハ会長は22日の国際ホッケー連盟のオンライン総会であいさつし、「カウントダウンに入った。東京はトンネルの終わりの光になる」と発言。70%以上の選手、関係者がワクチン接種したとし「五輪コミュニティーの全員が犠牲を払わなければならない。前例なき状況に適応するための犠牲だ」とも話していた。

 IOCは21日にコーツ調整委員長が緊急事態宣言下でも開催する意向を示し、波紋を広げたばかり。バッハ発言が誤解され、日本国内での反発が強まることを避けるため、早急に火消しに走った。

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