松山39位「4日間できたのは収穫」全米プロでメジャー連勝へ、パット光明

[ 2021年5月18日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー AT&Tバイロン・ネルソン最終日 ( 2021年5月16日    テキサス州 TPCクレイグランチ=7468ヤード、パー72 )

最終ラウンド、7番でパットを放つ松山
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 松山英樹(29=LEXUS)は4バーディー、2ボギーの70で回り通算12アンダーの39位だった。次戦の全米プロ選手権(20日開幕、サウスカロライナ州)でメジャー2連勝に挑む。小平智(31=Admiral)は8バーディー、3ボギーの67と伸ばし17アンダーで13位。雷雨で午後に2時間23分の中断があった中、李京勲(29=韓国)が66と伸ばして25アンダーでツアー初優勝した。

 最終9番で2メートルのバーディーパットを沈めた松山は手を上げてファンの歓声に応えた。最終日は2つ伸ばした。しかし「何も良くなかった」と厳しい表情を崩さなかった。

 インから出て14番で3・5メートル、17番で7メートルを決めた。2番はラフから寄せ切れずボギー。3番で1・5メートルにつけて取り返したものの6番で1打目を左ラフに入れて後退。後半は風雨が強まったが「伸ばせないかと言えばそうでもない。自分の状態が良くなかった」と言い訳にしなかった。

 4月のマスターズ優勝以来5週ぶりの実戦で優勝争いには絡むことができなかった。「ここまで悪くなるんだなという感じと、すぐ戻せそうだけど、戻せてないというもどかしい感じはある」。ただパットの貢献度を示すストロークゲインド・パッティングは初日マイナス1・248、第2日マイナス1・345と予選2日間はマイナスだったが、第3日2・243、最終日1・376と決勝2日間はプラスに転じ、4日間合計でも1・026(39位)だった。「4日間できたというのは一番の収穫」との言葉に実感がこもった。

 マスターズ前週のテキサス・オープンは30位。オーガスタに入ってから復調のきっかけをつかみビッグタイトルを手にした。今回もテキサスから移動しメジャー2連勝に挑む。松山は「今の状態だと優勝を狙うという感じではないけど、少しでも良い状態で臨みたい」と前を向いた。

 ▽全米プロ選手権 全米プロゴルフ協会が主催し他のメジャー大会と違いプロのみが出場する。第1回は1916年に開催。当初はマッチプレーで58年からストロークプレー。会場は毎年変わる。優勝者は同協会の創設者の名を冠したワナメーカー・トロフィーを授与され、5年シードが付与される。松山は今回が9年連続9回目の出場で16年の4位が過去最高成績。

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