【羽生結弦、語る SP編(2)】上杉謙信の心、魂「少しでも感じながら滑ることができたら」

[ 2021年3月26日 02:12 ]

フィギュアスケート世界選手権第2日 ( 2021年3月25日    スウェーデン・ストックホルム )

<世界フィギュア第2日>男子SP、演技を終えポーズを決める羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 男子SPで14年ソチ、18年平昌と五輪連覇の羽生結弦(ANA)は、106・98点をマークして首位発進した。オンラインのバーチャルミックスゾーンで報道陣に対応した。

 ――器械体操や陸上の理論も取り入れたと言っていたが、演技でリンクしているところや生きたところは。
 「ずいぶん前の話なんですけど。体操の内村さんとか、あとは白井さんとお話しさせていただいた時に、たまにフィギュアの回転の仕方だったり、そういったものを参考にしているという話を聞いていたので。まあ今回、内村さんがH難易度のものを決めているっていうことも刺激になったりもしていたので。何となく内村さんのドキュメントだったりだとか。そういったものを見ながら、ああ、こういう感覚なのかなとか、ああいう感覚なのかなとか。自分にとって今、4回転半というものがかなりの大きな壁なので。それに対して、どうやって回転数を増やしていくのかとか、どうやって、えー、ジャンプの高さだったり、滞空時間を伸ばしていくのかを考えたりもしていました。あとはそうですね、陸上でのウエイトとかはしていないんですけど、どうやって陸上の力だったり、また、自分のポテンシャルっていうものを出しているかっていうことについてもいろいろ考えたりすることもありました」

 ――それが自分の体になじんだ感覚はあるか。
 「4回転半に関しても凄く近づいてきたなという感じもしますし。それのおかげでいろんなものが安定してきたり、自分の自信になったりとかもしているので。良かったとは思っています」

 ――4回転半の練習で筋力がついてきたと言っていた。今は体をどう鍛えてるか。
 「ウエートをやっているわけじゃなくて、やっているうちにだんだん必要な筋肉がついてきたっていうか。いろんな遠心力だったり、慣性だったり、そうったものを取り込むための筋肉がちょっとついてきたなと思っています」

 ――練習を通して筋肉を鍛えている?
 「そうですね、何か特別に筋力を向上させるトレーニングはやっていないです。ただ、4回転半をやるにあたって最初の頃はかなり筋肉痛とかを伴っていたんですけども。それもなくなりましたし。実際、ショートフリー通して、他のジャンプも凄くリラックスして跳べるようになったかなというふうに思っています」

 ――体重が増えたのか。
 「体重は増えてます」

 ――何キロと聞いてもいいか?
 「嫌です!ふふふふふ…(笑い)」

 ――フリーの大河ドラマ「天と地と」で出演した石坂浩二さんがエールを送っていたが。
 「謙信公という、僕らは文献や巻物だったり、そういったものでしか実際には見たことがない方ですけど。ただ、石坂浩二さんの中にも謙信の魂だったり、心があったと思いますし。僕自身も、そういった心だったり魂だったり、何か謙信公が見ていた風景だとか記憶だとか。そういったものを少しでも感じながら滑ることができたらいいなと思います」

 ――全日本前並にへこんだ時期があったと言っていたが、今回はどういったことをきっかけにここまで戻してきたのか。
 「特に何もきっかけはなかったですね。本当になんですかね…もう、気持ちを盛り返して、何とか這いつくばってやってきたっていう感じに近いと思います。自分としては4回転半をこの試合に入れたかったっていうのが本当の気持ちで。かなりギリギリまで粘って練習はしていたんですけど。最終的に入れることはできなかったんで、ちょっと残念だったなという気持ちと。あとは、全日本よりもさらに過酷な戦いの場なので。そういった意味でも練習中、不安が襲ってきたりとか。そういったこともあって、大変だったとは思います。ただ、あの苦しかった日々があったからこその今日の出来だったと思いますし。また、今のアップの考え方だったり、ジャンプの考え方だったり、スケートへの考え方だったりしていると思うので。それを大事に、あの時の自分によく頑張ったねって言えるような演技を明日また目指したいなと思います。明日?明後日か。明後日、目指したいと思います」

 ――今回、アクセルを入れない決断はいつか。
 「えっと。えっと…出発の3日前くらいです。はい。ありがとうございます。また明後日もよろしくお願いします。Thank you so much!」

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